1級建築施工管理技士の過去問
令和2年(2020年)
午後 問65

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和2年(2020年) 午後 問65 (訂正依頼・報告はこちら)

市街地の建築工事における公衆災害防止対策に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 工事現場周囲の道路に傾斜があったため、高さ3mの鋼板製仮囲いの下端は、隙間を土台コンクリートで塞いだ。
  • 飛来落下物による歩行者への危害防止等のために設置した歩道防護構台は、構台上で雨水処理し、安全のために照明を設置した。
  • 鉄筋コンクリート造の建物解体工事において、防音と落下物防護のため、足場の外側面に防音パネルを設置した。
  • 外部足場に設置した防護棚の敷板は、厚さ1.6mmの鉄板を用い、敷板どうしの隙間は3cm以下とした。

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この過去問の解説 (2件)

01

1. 正しい記述です。

建築基準法施行令第136条の2の20より、仮囲いの高さは1.8m以上とします。

傾斜地に設置した鋼板製仮囲いの下端に生じた隙間は、土台コンクリート等で塞ぐ計画とします。

2. 正しい記述です。

歩道防護構台は、飛来落下物による歩行者への危害防止等のため設置します。

雨水は構台上で処理し、安全のために照明を設置します。

3. 正しい記述です。

鉄筋コンクリート造の建物解体工事においては、防音と落下物防護のため、足場の外側面に防音パネルを設置します。

4. ×(正答肢)

JASS2より、外部足場に設置する防護棚(朝顔)の敷板は、厚さ1.6mm以上の鉄板または厚さ30mm程度のひき板、合板足場板を使用し、敷板同士の隙間は無いようにします。

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02

公衆災害とは、工事の施工にあたって、当該工事の関係者以外の第三者に対する生命、身体及び財産に関する危害並びに迷惑をいいます。

選択肢1. 工事現場周囲の道路に傾斜があったため、高さ3mの鋼板製仮囲いの下端は、隙間を土台コンクリートで塞いだ。

正しい記述です。

仮囲いとは、工事現場と外部を区画する仮設構築物です。

既製の鋼製板や木製板などを主に使用し、高さ1.8m以上、必要がある場合は3ⅿ以上とします。

選択肢2. 飛来落下物による歩行者への危害防止等のために設置した歩道防護構台は、構台上で雨水処理し、安全のために照明を設置した。

正しい記述です。

水が歩行者にかからないように、また歩行の安全のために設置します。

選択肢3. 鉄筋コンクリート造の建物解体工事において、防音と落下物防護のため、足場の外側面に防音パネルを設置した。

正しい記述です。

また、粉塵対策にもなります。

選択肢4. 外部足場に設置した防護棚の敷板は、厚さ1.6mmの鉄板を用い、敷板どうしの隙間は3cm以下とした。

×(正解)

外部足場に設置した防護棚の敷板は、厚さ1.6mmの鉄板を用い、敷板どうしの隙間はないようにします。

 

まとめ

それぞれの公衆災害の防止策を整理し、覚えましょう。

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