1級建築施工管理技士の過去問
令和3年(2021年)
午前 問12

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和3年(2021年) 午前 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

石材に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 花崗岩は、耐摩耗性、耐久性に優れるが、耐火性に劣る。
  • 安山岩は、光沢があり美観性に優れるが、耐久性、耐火性に劣る。
  • 砂岩は、耐火性に優れるが、吸水率の高いものは耐凍害性に劣る。
  • 凝灰岩は、加工性に優れるが、強度、耐久性に劣る。

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この過去問の解説 (2件)

01

石材に関する出題はおおむね2年に1回の頻度です。覚えるべき主な石材は6種類(花崗岩、安山岩、大理石、砂岩、石灰岩、凝灰岩)。

外装にのみ使われるのは安山岩、内装のみに使われるのは大理石、石灰岩、凝灰岩です。

なぜ外装のなのか?なぜ外装のみなのか?の理由と一緒に覚えておきましょう。

選択肢1. 花崗岩は、耐摩耗性、耐久性に優れるが、耐火性に劣る。

【〇】

花崗岩は内外装に使われます。代表的な花崗岩に稲田石や本御影があります。

外装にも使えますから耐摩耗性、耐久性に優れています。

内装にも使えますから光沢もあります。

唯一の欠点は耐火性に劣ることです。

選択肢2. 安山岩は、光沢があり美観性に優れるが、耐久性、耐火性に劣る。

【✕】

安山岩は外装のみに使われる硬い石です。

外装に使えますから耐久性があり、特徴として耐火性も優れています。

内装に使えないのは光沢がないからです。

(参考)外装に使えて耐火性もあるのに内装に使えない=見栄えが悪い。

このように関連付けて覚えると知らない問題があっても答えを見つけやすくなります。

選択肢3. 砂岩は、耐火性に優れるが、吸水率の高いものは耐凍害性に劣る。

【〇】

砂岩は内外装に使われている弱い、表面がざらざらした石です。

名称の通り、砂が固まったイメージです。

耐火性に優れている一方、汚れやすく吸水性が大きいデメリットがあります。

汚れやすいのは表面がザラザラしているためです。

吸水率の高い砂岩は耐凍害性に劣ります(凍結融解のため)。

(参考)表面がツルツルしているほど汚れがつきにくい。

これは塗装でも同じで、フッ素塗料やウレタン塗料は仕上り表面がツルツルです。

選択肢4. 凝灰岩は、加工性に優れるが、強度、耐久性に劣る。

【〇】

凝灰岩は内装のみに使われる火山灰が固まった弱い石です。

代表的な凝灰岩に大谷石や竜山石があります。

外装に使えない理由は、風化しやすい、弱い(強度が劣る)、耐久性が劣る、吸水性が高いです。

気を付けなければならないのは、内装建材ですが光沢がないことです。

一方で軽くて加工性に優れ、耐火性に優れています。

砂岩と似た特性があるので注意して整理しましょう。

まとめ

石材は実物のイメージから特性を想像しやすいため、

代表的な石の写真を見ておくと良いでしょう。

現場や近所で建材として使われている石を確認するのは良い試験対策になります。

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02

石の種類を覚えましょう。

選択肢1. 花崗岩は、耐摩耗性、耐久性に優れるが、耐火性に劣る。

適当です。

選択肢2. 安山岩は、光沢があり美観性に優れるが、耐久性、耐火性に劣る。

不適当です。

安山岩は光沢はなく、マグマから出来ているので耐久性・耐火性がしっかりあります。

選択肢3. 砂岩は、耐火性に優れるが、吸水率の高いものは耐凍害性に劣る。

適当です。

選択肢4. 凝灰岩は、加工性に優れるが、強度、耐久性に劣る。

適当です。

まとめ

石材の種類も多くあるので、名前と特徴を間違わないように覚えましょう。

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