1級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)
午前 ハ 問21

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年) 午前 ハ 問21 (訂正依頼・報告はこちら)

乗入れ構台の計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 乗入れ構台の支柱と山留めの切梁支柱は、荷重に対する安全性を確認した上で兼用した。
  • 道路から乗入れ構台までの乗込みスロープは、勾配を1/8とした。
  • 乗入れ構台の支柱の位置は、使用する施工機械や車両の配置によって決めた。
  • 乗入れ構台の幅は、車両の通行を2車線とするため、7mとした。

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この過去問の解説 (2件)

01

乗入れ構台は施工管理(躯体)で毎年必須分野です。躯体から毎年出題されているのは、乗入れ構台と建設機械のみですから、確実に覚えておきましょう。

選択肢1. 乗入れ構台の支柱と山留めの切梁支柱は、荷重に対する安全性を確認した上で兼用した。

【〇】

支柱に関する基本問題(頻繁に出題されています)の一つです。

乗入れ構台の支柱を山留の切梁支柱と兼用する場合、双方から受ける荷重に対する安全性を確認しなければなりません。

選択肢2. 道路から乗入れ構台までの乗込みスロープは、勾配を1/8とした。

【〇】

乗入れ構台のスロープ勾配は1/10~1/6程度とします。

選択肢3. 乗入れ構台の支柱の位置は、使用する施工機械や車両の配置によって決めた。

【✖】

乗入れ構台の支柱位置は、基礎や基礎梁、柱や梁などに干渉しないよう3~6mスパンで決定します。

選択肢4. 乗入れ構台の幅は、車両の通行を2車線とするため、7mとした。

【〇】

乗入れ構台の幅(幅員)は次の通り決められています。

・1車線:4m程度

・2車線:6m程度

・クレーン、クラムシェルなどの旋回作業をする重機を使用する場合:8m程度

まとめ

毎年出題される分野であり、特に幅員、勾配、構台床面高さ(位置)、支柱に関する内容がよく出題されています。

荷受け構台(作業荷重や積載荷重)と合わせて対策しておきましょう。

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02

乗入れ構台とは建築現場で設置する地下工事等の施工に欠かせない仮設の構造物です。構台上に搬出入車両を移動し重機等により施工をすることに必要なものとなります。荷重だけでなく車両に配慮した数値を覚える必要があります。

選択肢1. 乗入れ構台の支柱と山留めの切梁支柱は、荷重に対する安全性を確認した上で兼用した。

設問の通りです。尚、乗入れ構台の支柱の間隔は3~6m以内とします。

選択肢2. 道路から乗入れ構台までの乗込みスロープは、勾配を1/8とした。

設問の通りです。乗込みスロープは、勾配が1/8であれば問題ありません。

選択肢3. 乗入れ構台の支柱の位置は、使用する施工機械や車両の配置によって決めた。

設問は誤りです。乗入れ構台の支柱の位置は支柱盛替えを最小限とするため、基礎、柱、梁及び耐力壁を避けて配置します。

選択肢4. 乗入れ構台の幅は、車両の通行を2車線とするため、7mとした。

設問の通りです。片側通行の場合の幅員は最低4mとなりますが、建設重機を考慮すると対面通行であれば8m程度確保することが望ましいですが、7mであれば問題ありません。

まとめ

乗入れ構台の支柱は、将来乗入れ構台の支柱盛替えを最小限とするため建設物の躯体を避けて計画します。あわせて、垂直ブレース及び水平つなぎの設置は、ゆれや支柱の座屈防止の為に設置するため、掘削をすべて完了した後では無く、所定の深さまでの掘削ごとに設置をする必要があることを覚えておきましょう。

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