1級建築施工管理技士の過去問
令和4年(2022年)
午前 ホ 問44

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和4年(2022年) 午前 ホ 問44 (訂正依頼・報告はこちら)

建築工事における工期と費用に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 直接費が最小となるときに要する工期を、ノーマルタイム(標準時間)という。
  • 工期を短縮すると、間接費は増加する。
  • どんなに直接費を投入しても、ある限度以上には短縮できない工期を、クラッシュタイム(特急時間)という。
  • 総工事費は、工期を最適な工期より短縮しても、延長しても増加する。

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この過去問の解説 (2件)

01

工期と費用は密接に関係します。それぞれの関係を整理しながら覚えましょう。

選択肢1. 直接費が最小となるときに要する工期を、ノーマルタイム(標準時間)という。

設問の通りです。

選択肢2. 工期を短縮すると、間接費は増加する。

×(正答肢)

工期を短縮すると、間接費(現場事務所の設営費など)は減少します。

選択肢3. どんなに直接費を投入しても、ある限度以上には短縮できない工期を、クラッシュタイム(特急時間)という。

設問の通りです。

選択肢4. 総工事費は、工期を最適な工期より短縮しても、延長しても増加する。

設問の通りです。最適工期より工期を短縮する場合は、総人工数の増加や資材の余裕、仮設材の増加で工事費は増加します。延長しても現場管理費等が増加します。

まとめ

現場では最適工期で運営したいですが状況により変化します。その中でも①期限内に②無駄な出費を抑えて③指定品質のものを④安全に施工するのが大切です。

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02

この問題は、建築工事における工期と費用に関する記述の適切さを問うものです。選択肢を順に解説します。

選択肢1. 直接費が最小となるときに要する工期を、ノーマルタイム(標準時間)という。

この記述は適切です。ノーマルタイムとは、直接費が最小となる工期のことを指します。直接費は労務費や材料費など、工事を進める上で直接的にかかる費用です。

選択肢2. 工期を短縮すると、間接費は増加する。

この記述は不適切です。通常、工期を短縮すると直接費は増加しますが、間接費(例えば現場管理費などの工事にかかる固定費)は短縮により減少することが多いです。間接費は工事期間に依存するため、工期が短縮されると減少します。

選択肢3. どんなに直接費を投入しても、ある限度以上には短縮できない工期を、クラッシュタイム(特急時間)という。

この記述は適切です。クラッシュタイムとは、どれだけ直接費を投入しても、それ以上短縮できない最短工期のことを指します

選択肢4. 総工事費は、工期を最適な工期より短縮しても、延長しても増加する。

この記述は適切です。工期を最適な工期より短縮すると、通常は直接費が増加し、総工事費も増加します。また、工期を延長すると間接費が増加するため、総工事費も増加します。

まとめ

総括すると、工期と費用の管理は建設工事の成功にとって重要です。工期短縮は直接費の増加を招き、延長は間接費の増加を招くため、総工事費は最適な工期から短縮しても延長しても増加します。

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