1級建築施工管理技士の過去問
令和5年(2023年)
午前 イ 問4

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和5年(2023年) 午前 イ 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

免震構造に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。
  • アイソレータは、上部構造の重量を支持しつつ水平変形に追従し、適切な復元力を持つ。
  • 免震部材の配置を調整し、上部構造の重心と免震層の剛心を合わせることで、ねじれ応答を低減できる。
  • 地下部分に免震層を設ける場合は、上部構造と周囲の地盤との間にクリアランスが必要である。
  • ダンパーは、上部構造の垂直方向の変位を抑制する役割を持つ。

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この過去問の解説 (2件)

01

免震構造に関する出題です。

選択肢1. アイソレータは、上部構造の重量を支持しつつ水平変形に追従し、適切な復元力を持つ。

免震装置の一部であるアイソレータは、上部構造の重量を支持しつつ、横揺れはを長めの周期の揺れに変換し水平変形に追従し、適切な復元力を持ちます。

選択肢2. 免震部材の配置を調整し、上部構造の重心と免震層の剛心を合わせることで、ねじれ応答を低減できる。

積層ゴムやダンパーなどの免震部材の配置を調整し、上部構造の重心と免震層の剛心を合わせることで、ねじれ応答を低減することができます。

選択肢3. 地下部分に免震層を設ける場合は、上部構造と周囲の地盤との間にクリアランスが必要である。

設問の通りです。

選択肢4. ダンパーは、上部構造の垂直方向の変位を抑制する役割を持つ。

誤りです。

ダンパーは上部構造の横方向の変位を短時間でしっかりと制止させるための吸収装置です。

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02

免震構造に関する一般的な記述について、最も不適当なものを選ぶ問題の解説を行います。

選択肢1. アイソレータは、上部構造の重量を支持しつつ水平変形に追従し、適切な復元力を持つ。

アイソレータは、上部構造の重量を支えるとともに、地震時の水平変形に追従し、元の位置に戻る復元力を持っています。この記述は適当です。

選択肢2. 免震部材の配置を調整し、上部構造の重心と免震層の剛心を合わせることで、ねじれ応答を低減できる。

免震構造において、上部構造の重心と免震層の剛心を一致させることで、地震時のねじれ応答を低減することができます。この記述は適当です。

選択肢3. 地下部分に免震層を設ける場合は、上部構造と周囲の地盤との間にクリアランスが必要である。

地下部分に免震層を設ける場合、地震時の水平変位に対応するため、上部構造と周囲の地盤との間にクリアランス(隙間)が必要です。この記述は適当です。

選択肢4. ダンパーは、上部構造の垂直方向の変位を抑制する役割を持つ。

ダンパーは、主に地震時の水平振動を減衰させるための装置であり、垂直方向の変位を抑制する役割は持ちません。垂直方向の変位を抑制する役割は主にアイソレータが担います。この記述は不適当です。

まとめ

ダンパーは水平振動を減衰させる役割を持ち、垂直方向の変位を抑制する役割は持ちません。他の選択肢は免震構造に関する適切な内容となっています。

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