1級建築施工管理技士の過去問
令和5年(2023年)
午前 イ 問11
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問題
1級 建築施工管理技術検定試験 令和5年(2023年) 午前 イ 問11 (訂正依頼・報告はこちら)
コンクリート材料の特性に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
- 減水剤は、コンクリートの耐凍害性を向上させることができる。
- 流動化剤は、工事現場で添加することで、レディーミクストコンクリートの流動性を増すことができる。
- 早強ポルトランドセメントを用いたコンクリートは、普通ポルトランドセメントを用いた場合より硬化初期の水和発熱量が大きく、冬期の工事に適している。
- 高炉セメントB種を用いたコンクリートは、普通ポルトランドセメントを用いた場合より耐海水性や化学抵抗性が大きく、地下構造物に適している。
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この過去問の解説 (2件)
01
コンクリート材料の特性に関する記述の正誤判定を行います。
不適当です
減水剤は、セメント水の量を減らすことでコンクリートの流動性を向上させる添加剤ですが、コンクリートの耐凍害性を低下させるという性質があります。セメント水の量が減ると、コンクリート内部の空隙率が大きくなり、凍結融解サイクルによるコンクリートの劣化が促進されるためです。
適当です
流動化剤は、セメント水の量を増やすことなくコンクリートの流動性を向上させる添加剤であり、コンクリートの耐凍害性に影響を与えません。むしろ、適切な流動化剤を使用することで、コンクリート内部の空隙率を低減し、耐凍害性を向上させることができます。
適当です
早強ポルトランドセメントは、普通ポルトランドセメントよりも硬化初期の水和発熱量が多く、冬期の工事に適しています。これは、硬化初期の水和発熱量が多いことで、コンクリートが凍結する前にある程度強度を得ることができるためです。冬期は気温が低いため、コンクリートの硬化が遅くなり、凍結による劣化のリスクが高くなります。早強ポルトランドセメントを使用することで、このリスクを軽減することができます。
適当です
高炉セメントB種は、普通ポルトランドセメントよりも耐海水性や化学抵抗性に優れています。これは、高炉セメントB種に含まれるスラグが、塩分や酸性・アルカリ性物質に対して抵抗性を持つためです。高炉セメントB種は、港湾施設や橋梁などの海中構造物や、化学工場などの腐食環境下で使用されるコンクリートに適しています。
コンクリート材料の特性を理解することは、適切なコンクリート材料を選択し、施工を行うために重要です。
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02
コンクリート材料に関する出題です。
誤りです。
設問はAE剤に関する出題です。減水剤はセメント粒子の分散作用によって、所定の流動性を得るのに必要な単位水量を減らすことができます。
設問の通りです。
設問の通りです。早強セメントは早期にコンクリートを硬化させる必要がある場合に用いられるセメントです。
設問の通りです。
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