1級建築施工管理技士 過去問
令和6年(2024年)
問7 (午前 ロ 問1)

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問題

1級建築施工管理技士試験 令和6年(2024年) 問7(午前 ロ 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

換気に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 機械換気における第3種機械換気方式は、自然給気と排気機による換気方式で、浴室や便所等に用いられる。
  • 室内外の温度差による自然換気の換気量は、他の条件が同じであれば、流入口と流出口の高低差に反比例する。
  • 自然換気における中性帯の位置は、流入口と流出口の開口面積の大きなほうに近づく。
  • 必要換気量が一定の場合、室容積が大きな空間に比べて小さな空間のほうが、必要な換気回数が多い。

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この過去問の解説 (2件)

01

換気に関する問題はほぼ毎年出ています。

選択肢1. 機械換気における第3種機械換気方式は、自然給気と排気機による換気方式で、浴室や便所等に用いられる。

正です。トイレや浴室など、住宅に多く用いられており、自然換気と機械排気による換気方式です。

選択肢2. 室内外の温度差による自然換気の換気量は、他の条件が同じであれば、流入口と流出口の高低差に反比例する。

誤です。自然換気の換気量は、流入口と流出口の高低差の平方根に比例し、さらに開口面積が大きいほど、また室内外の温度差が大きいほど増加します。

選択肢3. 自然換気における中性帯の位置は、流入口と流出口の開口面積の大きなほうに近づく。

正です。中性帯とは温度差換気の際、高さ方向において室内外の圧力差が0になる高さのことを示します。

上部に大きな開口があれば上に移動し、下部に大きな開口があれば下に移動します。

選択肢4. 必要換気量が一定の場合、室容積が大きな空間に比べて小さな空間のほうが、必要な換気回数が多い。

正です。室容積が小さな空間の方が、汚れやすく、必要な換気回数が多くなります。

まとめ

実際の部屋をイメージしながら覚えると簡単です。

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02

換気に関する頻出問題です。

選択肢1. 機械換気における第3種機械換気方式は、自然給気と排気機による換気方式で、浴室や便所等に用いられる。

正です。第3種機械換気方式は、排気のみ機械で行うことで、室内を負圧に保ち、汚染物質を隣の部屋などに拡散させずに換気をすることができます。

選択肢2. 室内外の温度差による自然換気の換気量は、他の条件が同じであれば、流入口と流出口の高低差に反比例する。

誤です。他の条件が同じならば、開口部の高低差の平方根に比例します。よって、高低差が大きくなるほど換気量は大きくなります。

選択肢3. 自然換気における中性帯の位置は、流入口と流出口の開口面積の大きなほうに近づく。

正です。中性帯では、室内、室外の圧力差が0となり、開口部を設けても換気はほぼ起こりません。また、計算上は開口面積の大きい方に近づく特徴があります。

 

選択肢4. 必要換気量が一定の場合、室容積が大きな空間に比べて小さな空間のほうが、必要な換気回数が多い。

正です。換気回数は、1時間当たりの回数で表され、換気量/室容積で計算されます。換気量が一定で、分母である室容積が小さくなると、計算結果である回数は大きく(多く)なります。

まとめ

この分野での換気の出題は毎年あるので、ポイントを押さえておきましょう。

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