1級建築施工管理技士の過去問
令和6年(2024年)
午前 ホ 問9

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和6年(2024年) 午前 ホ 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

外壁の押出成形セメント板横張り工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 高湿度の環境となる部分に用いるパネル取付け金物(Zクリップ)は、溶融亜鉛めっき処理を行ったものを使用した。
  • パネルは、層間変形に対してスライドにより追随するため、縦目地を15mm、横目地を10mmとした。
  • パネル取付け金物(Zクリップ)は、パネル左右端部の位置に取り付け、下地鋼材に溶接した。
  • パネルは、積上げ枚数5枚ごとに構造体に固定した自重受け金物で受けた。

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この過去問の解説 (2件)

01

外壁の押出成形セメント板横張り工法に関する記述問題について、解説します。

選択肢1. 高湿度の環境となる部分に用いるパネル取付け金物(Zクリップ)は、溶融亜鉛めっき処理を行ったものを使用した。

パネル取付け金物として溶融亜鉛めっき処理を施したZクリップを使用するのは適切です。溶融亜鉛めっきは、金属の表面に亜鉛の層を形成することで、耐腐食性を発揮します。よってこの記述は適当です。

選択肢2. パネルは、層間変形に対してスライドにより追随するため、縦目地を15mm、横目地を10mmとした。

縦目地を15mm、横目地を10mmとすることで、外的要因(温度変化や風圧、地震など)によるひずみを吸収し、ひび割れや脱落などの問題を防ぐことができます。よってこの記述は正解です。

選択肢3. パネル取付け金物(Zクリップ)は、パネル左右端部の位置に取り付け、下地鋼材に溶接した。

パネル取付け金物(Zクリップ)は、パネル左右端部の位置に取り付け、下地鋼材に溶接します。よってこの記述は適当です。

選択肢4. パネルは、積上げ枚数5枚ごとに構造体に固定した自重受け金物で受けた。

押出成形セメント板横張り工法において、パネルは積上げ枚数は3枚以下ごとに、構造体に固定した自重受け金物で受ます。

よってこの記述は不適当です。

まとめ

押出成形セメント板に関する問題は以下のような傾向があります。

材料特性: 押出成形セメント板の材質や特性、使用されるセメントや添加剤について。

施工方法: 押出成形のプロセスや施工手順、必要な設備について。

品質管理: 材料の品質管理や施工時の品質確保について。

法規制と基準: 押出成形セメント板に関連する法令や施工基準について。

上記のポイントを覚えておきましょう。

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02

解説は下記の通りです。

選択肢1. 高湿度の環境となる部分に用いるパネル取付け金物(Zクリップ)は、溶融亜鉛めっき処理を行ったものを使用した。

正です。高湿度の環境となると錆びやすくなるため、溶融亜鉛めっき処理を行ったものを使用します。また、Zクリップは、下地鋼材に30mmのかかりしろを確保して取り付けます。

選択肢2. パネルは、層間変形に対してスライドにより追随するため、縦目地を15mm、横目地を10mmとした。

正です。横張り工法の場合、縦目地よりも横目地を小さくします。目地は縦15mm横10mmとし、ロッキングにより層間変形に追従するために設けます。

選択肢3. パネル取付け金物(Zクリップ)は、パネル左右端部の位置に取り付け、下地鋼材に溶接した。

正です。金物(Zクリップ)は、パネル左右端部の位置に堅固に取り付け、パネルがスライドできるようにする必要があります。

選択肢4. パネルは、積上げ枚数5枚ごとに構造体に固定した自重受け金物で受けた。

誤です。パネルは、積上げ枚数3枚ごとに構造体に固定した自重受け金物で受けます。

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