1級建築施工管理技士の過去問
令和6年(2024年)
午前 ヘ 問4

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問題

1級 建築施工管理技術検定試験 令和6年(2024年) 午前 ヘ 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

工程の実施計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 高層集合住宅のタクト手法による工程計画において、作業期間がタクト期間の2倍となる作業には、その作業の作業班を2班投入して、切れ目のない工程とした。
  • 高層事務所ビルの鉄骨建方計画において、タワークレーンによる鉄骨の取付け歩掛りは、1台1日当たり80ピースとして計画した。
  • 一般的な事務所ビルの鉄骨建方計画において、建方用機械の鉄骨建方作業での稼働時間を1台1日当たり5時間30分として計画した。
  • 一般的な事務所ビルの鉄骨建方計画において、タワークレーンの鉄骨建方作業のみに占める時間の割合を、65%として計画した。

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この過去問の解説 (2件)

01

解説は下記の通りです。

選択肢1. 高層集合住宅のタクト手法による工程計画において、作業期間がタクト期間の2倍となる作業には、その作業の作業班を2班投入して、切れ目のない工程とした。

正です。タクト手法とは高層建築のような同種の作業を複数の工区等で実施する場合、各作業時間を一定とし順に作業を進めていく工法で、選択肢のように2倍となる作業には、その作業の作業班を2班投入することで、各作業時間を一定として切れ目のない工程とすることが可能です。

選択肢2. 高層事務所ビルの鉄骨建方計画において、タワークレーンによる鉄骨の取付け歩掛りは、1台1日当たり80ピースとして計画した。

誤です。高層事務所ビルの鉄骨建方計画において、タワークレーンによる鉄骨の取付け歩掛りは、1台1日当たり40~45ピースとします。トラッククレーンの場合は30~35ピースとします。

選択肢3. 一般的な事務所ビルの鉄骨建方計画において、建方用機械の鉄骨建方作業での稼働時間を1台1日当たり5時間30分として計画した。

正です。建設用機械の鉄骨建て方作業の占める時間の割合は50~60%とします。

選択肢4. 一般的な事務所ビルの鉄骨建方計画において、タワークレーンの鉄骨建方作業のみに占める時間の割合を、65%として計画した。

正です。一般的な事務所ビルの鉄骨建方計画において、タワークレーンの鉄骨建方作業のみに占める時間の割合は60%程度とします。

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02

工程の実施計画に関する記述問題について解説します。

選択肢1. 高層集合住宅のタクト手法による工程計画において、作業期間がタクト期間の2倍となる作業には、その作業の作業班を2班投入して、切れ目のない工程とした。

タクト手法による工程計画において、作業期間がタクト期間の2倍となる作業には、その作業の作業班を2班投入して、切れ目のない工程とすることは適当です。

選択肢2. 高層事務所ビルの鉄骨建方計画において、タワークレーンによる鉄骨の取付け歩掛りは、1台1日当たり80ピースとして計画した。

タワークレーンによる鉄骨の取り付け歩掛は1日40~50ピースとします。タワークレーンは揚程が高い為です。

一回の揚重に時間がかかります。よってこの問題は不適当です。

選択肢3. 一般的な事務所ビルの鉄骨建方計画において、建方用機械の鉄骨建方作業での稼働時間を1台1日当たり5時間30分として計画した。

一般的な事務所ビルの鉄骨建方計画において、建方用機械の鉄骨建方作業での稼働時間を1台1日当たり5時間30分として計画することは適当です。

選択肢4. 一般的な事務所ビルの鉄骨建方計画において、タワークレーンの鉄骨建方作業のみに占める時間の割合を、65%として計画した。

一般的な事務所ビルの鉄骨建方計画において、タワークレーンの鉄骨建方作業のみに占める時間の割合を、65%として計画することは適当です。

まとめ

工程組立の手法や順番、クレーン計画、性能による違いを覚えておきましょう。

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