2級建築施工管理技士 過去問
平成29年(2017年)後期
問44 (ユニットE 問44)

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問題

2級建築施工管理技士試験 平成29年(2017年)後期 問44(ユニットE 問44) (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートの調合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 普通ポルトランドセメントと高炉セメントB種の水セメント比の最大値は同じである。
  • 細骨材率が大きすぎると、流動性の悪いコンクリートとなる。
  • スランプは、荷卸し地点における値を指定する。
  • 空気量が多くなると、圧縮強度の低下や乾燥収縮率の増加をもたらす。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「普通ポルトランドセメントと高炉セメントB種の水セメント比の最大値は同じである。」です。

選択肢1. 普通ポルトランドセメントと高炉セメントB種の水セメント比の最大値は同じである。

普通ポルトランドセメントは65%、高炉セメントB種は60%です。

選択肢2. 細骨材率が大きすぎると、流動性の悪いコンクリートとなる。

細骨材率が高くなると、単位セメント量や単位水量が大きくなり、細かい砂が多くなるため、コンクリートの流動性が悪くなります。

選択肢3. スランプは、荷卸し地点における値を指定する。

コンクリート打設前に、コンクリートの品質を確認する必要があります。

その際にスランプや空気量などの確認を行います。

選択肢4. 空気量が多くなると、圧縮強度の低下や乾燥収縮率の増加をもたらす。

例文の通りです。

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02

普通ポルトランドセメントは65%、高炉セメントB種は60%となり違います。

普通ポルトランドセメントと、高炉セメントB種は使用場所が違うので、

水セメント比の最大値も異なります。

選択肢1. 普通ポルトランドセメントと高炉セメントB種の水セメント比の最大値は同じである。

正しくは「普通ポルトランドセメントと高炉セメントB種の水セメント比の最大値は違う。」となります。

選択肢2. 細骨材率が大きすぎると、流動性の悪いコンクリートとなる。

設問の通りです。

  コンクリート中の細かい骨材の量が増えると流れにくくなります。 

選択肢3. スランプは、荷卸し地点における値を指定する。

設問の通りです。

  コンクリートを打設する前に、スランプ試験を行い、合格したものを使用します。 

選択肢4. 空気量が多くなると、圧縮強度の低下や乾燥収縮率の増加をもたらす。

設問の通りです。

  身が少ないスカスカのものは強くもなく、乾燥も早くなります。 

  空気量もコンクリートを打設する前に試験し、合格したものを使用します。 

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03

この問題では、コンクリートの調合に関する基礎的な知識を問われています。

 

選択肢1. 普通ポルトランドセメントと高炉セメントB種の水セメント比の最大値は同じである。

セメントの種類によって耐久性の基準が異なります。

高炉セメントB種は普通ポルトランドセメントよりも水セメント比の規定値が厳しく設定されています。

 

よって誤った記述となります。

選択肢2. 細骨材率が大きすぎると、流動性の悪いコンクリートとなる。

細骨材が多すぎると砂が詰まったような状態になり、コンクリートが硬くなってスムーズに流れなくなります。

 

よって正しい記述となります。

選択肢3. スランプは、荷卸し地点における値を指定する。

スランプは施工現場でのコンクリートの柔らかさを表す値です。

運搬による変化を考慮して、荷卸し地点での値が基準とされます。

 

よって正しい記述となります。

選択肢4. 空気量が多くなると、圧縮強度の低下や乾燥収縮率の増加をもたらす。

適正な空気量は凍害抵抗性に有効ですが、過剰になると強度が落ち、収縮も大きくなります。

 

よって正しい記述となります。

まとめ

「セメントの種類による水セメント比の違い」、「細骨材率と流動性の関係」、「スランプの測定条件」、「空気量と強度・耐久性のバランス」は頻出問題です。

基本事項を理解しておきましょう。

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