2級建築施工管理技士の過去問
令和3年(2021年)後期
1 問3

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問題

2級 建築施工管理技術検定試験 令和3年(2021年)後期 1 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

採光及び照明に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 室内のある点における昼光率は、時刻や天候によって変化する。
  • 昼光率は、室内表面の反射の影響を受ける。
  • 全天空照度は、直射日光による照度を含まない。
  • モデリングは、光の強さや方向性、拡散性などを視対象の立体感や質感の見え方によって評価する方法である。

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この過去問の解説 (2件)

01

昼光率に関する問題では、時刻や天候によって変化するものとしないものが用語として出てくるので、混在しないように注意しましょう。

選択肢1. 室内のある点における昼光率は、時刻や天候によって変化する。

昼光率は時刻や天候によって変化しないので、間違った記述です。

昼光率を求める公式は、(室内のある一点の照度/全天空照度)×100% です。

全天空照度は天候によって変わりますが、室内のある一点の照度も全天空照度と一緒に変化しますので、昼光率という比率は変化しません。

例えば、室内のある一点の照度が400lx、全天空照度が2,000lxの場合、昼光率は20%となり、

室内のある一点の位置を変えずに、時刻や天候だけが変わって全天空照度が10,000lxになった場合、一点の照度は2,000lxとなり、同じく昼光率は20%となります。

昼光率を変化させるには、窓の面積を増やしたり、光の反射に関わる内装を変えたり、屋外に日照を遮る植栽などを置くことで、室内の一点の照度を変える必要があります。

選択肢2. 昼光率は、室内表面の反射の影響を受ける。

昼光率は、室内表面の反射の影響を受けるので、正しい記述です。

昼光率を求める公式は、(室内のある一点の照度/全天空照度)×100% です。

室内のある一点の照度は、窓から入ってくる光や、室内の内装で反射した光などで変化します。

選択肢3. 全天空照度は、直射日光による照度を含まない。

全天空照度は、直射日光による照度を含まないので、正しい記述です。

全天空照度とは、直射日光を除いた地上の水平面に照射される光の照度を指します。

選択肢4. モデリングは、光の強さや方向性、拡散性などを視対象の立体感や質感の見え方によって評価する方法である。

選択肢の文章が正しい記述となります。

モデリングと聞くと、一般的に「平面的なものを立体的にする」というイメージがあると思います。

選択肢の文章は固い表現をしているだけで、意味合いは同じです。

立体感や質感は光によって表現されています。

まとめ

一級建築士等の高難易度試験と比較してもこの試験では「Aの数字が増えるとBの比率が変わる」というような、言葉で公式を表す問題が出題されています。

公式を丸暗記するより、実際に数字を入れて計算してみたり、昼光率を求める居室をイメージしてみたりすることで、より理解して覚えられると思います。

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02

設問は、採光及び照明に関する語彙の意味や定義について問われています。

選択肢1. 室内のある点における昼光率は、時刻や天候によって変化する。

設問は誤りです。

屋外の明るさや時刻や天候が変化しても、その変化と同じ割合で室内の測定点の明るさも変化するので、昼光率は変化しません。

選択肢2. 昼光率は、室内表面の反射の影響を受ける。

設問の通りです。

選択肢3. 全天空照度は、直射日光による照度を含まない。

設問の通りです。

全天空照度は、周囲に障害物のない野外における天空光だけの水平面照度を指します。

その為、直射日光による照度は含みません。

選択肢4. モデリングは、光の強さや方向性、拡散性などを視対象の立体感や質感の見え方によって評価する方法である。

設問の通りです。

まとめ

この分野では、多くの語彙が出てくるため、混同しないように図などを利用して覚えることを推奨します。

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