2級建築施工管理技士の過去問
令和3年(2021年)後期
1 問14

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級 建築施工管理技術検定試験 令和3年(2021年)後期 1 問14 (訂正依頼・報告はこちら)

防水材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 金属系シート防水のステンレスシート又はチタンシートは、連続溶接することで防水層を形成する。
  • ウレタンゴム系の塗膜防水材は、塗り重ねることで連続的な膜を形成する。
  • アスファルトプライマーは、下地と防水層の接着性を向上させるために用いる。
  • 防水モルタルに混入した防水剤は、塗り付ける下地に浸透して防水効果を高めるために用いる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

防水工事の工法は大きい分類でアスファルト防水、シート防水、ウレタン防水、FRP防水などがあります。

施工場所やコスト、メンテナンス方法などを踏まえて、使用する工法が検討されます。

細分化した工法もあって混乱しやすい工種ですが、要点を押さえて覚えていきましょう。

選択肢1. 金属系シート防水のステンレスシート又はチタンシートは、連続溶接することで防水層を形成する。

正しい記述です。

金属系シート防水はステンレスシートやチタンシートを重ね並べ、屋根を形成します。

シート同士を重ねる際に溶接をすることで防水性能が上がります。

金属系シート防水は、大分ドームや豊田スタジアムなどで施工されています。

選択肢2. ウレタンゴム系の塗膜防水材は、塗り重ねることで連続的な膜を形成する。

正しい記述です。

ウレタン防水・塗膜防水は塗り防水と呼ばれ、液状の防水材を塗り重ねて防水膜を形成します。

屋上やバルコニーの床・側溝などでよく施工されています。

選択肢3. アスファルトプライマーは、下地と防水層の接着性を向上させるために用いる。

正しい記述です。

プライマーは防水工事だけでなく、塗装工事などにも専用のプライマーがあり、

下地と防水層・塗料層の接着性を高める、接着剤のような働きをします。

選択肢4. 防水モルタルに混入した防水剤は、塗り付ける下地に浸透して防水効果を高めるために用いる。

間違った記述です。

防水モルタルは、防水機能(防水材)がついたモルタルです。

防水モルタル自体に防水機能があって、下地に浸透してしまったらそもそも防水できてません。

防水モルタルを塗った上にシート防水やウレタン防水などの防水工事を行うことで、防水性能を高めることができます。

まとめ

防水工事の共通して言えることは、層や膜でコンクリートを覆い、コンクリートのクラック等に水が入らないようにしているという点です。

材料が違えど、下地~プライマー~防水層・トップ層という構成は似ています。

違いに着目して勉強すると覚えやすいかもしれません。

参考になった数56

02

防水の種類と特性について整理して学習しましょう。

選択肢1. 金属系シート防水のステンレスシート又はチタンシートは、連続溶接することで防水層を形成する。

設問の通りです。

ステンレスシートチタンシートは、連続溶接して防水層を形成するために用いられる防水材料です。

選択肢2. ウレタンゴム系の塗膜防水材は、塗り重ねることで連続的な膜を形成する。

設問の通りです。

塗膜防水とは、塗膜防水材を塗り重ねて防水層となる膜を作り出すことです。

選択肢3. アスファルトプライマーは、下地と防水層の接着性を向上させるために用いる。

設問の通りです。

選択肢4. 防水モルタルに混入した防水剤は、塗り付ける下地に浸透して防水効果を高めるために用いる。

誤りです。

防水モルタルに混入した防水剤は、モルタルの防水性能を高めるために

用いられます。設問にある、塗り付ける下地に浸透して防水効果を高める

ために用いる、とあるのはプライマーのことです。

参考になった数28

03

防水材について知りましょう。

選択肢1. 金属系シート防水のステンレスシート又はチタンシートは、連続溶接することで防水層を形成する。

その通りです。

連続溶接することで防水層を作ります。

屋根勾配を最小にできるほか異形の屋根に適しています。

選択肢2. ウレタンゴム系の塗膜防水材は、塗り重ねることで連続的な膜を形成する。

その通りです。

塗り重ねることで防水層を作ります。

選択肢3. アスファルトプライマーは、下地と防水層の接着性を向上させるために用いる。

その通りです。

プライマーは下地と防水層の接着剤です。

選択肢4. 防水モルタルに混入した防水剤は、塗り付ける下地に浸透して防水効果を高めるために用いる。

間違いです。

下地に浸透しては防水効果なしということです。

参考になった数15