2級建築施工管理技士 過去問
令和6年(2024年)前期
問27 (ユニットD 問10)

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問題

2級建築施工管理技士試験 令和6年(2024年)前期 問27(ユニットD 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

内部仕上げの改修工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。ただし、除去する資材は、石綿(アスベスト)を含まないものとする。
  • モルタル下地の磁器質床タイルの張替え部は、斫りのみを用いて、手作業で存置部分と縁切りをした。
  • モルタル下地面に残ったビニル床タイルの接着剤は、ディスクサンダーを用いて除去した。
  • コンクリート壁下地に塗られたモルタルは、一部軽微な浮きが認められたため、アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法で補修した。
  • コンクリート間仕切壁は、振動の発生を抑えるため、空気圧式のハンドブレーカーを用いて斫りを行った。

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この過去問の解説 (2件)

01

内部仕上げの改修工事に関する問題です。

選択肢1. モルタル下地の磁器質床タイルの張替え部は、斫りのみを用いて、手作業で存置部分と縁切りをした。

誤った記述です。

 

キーワード: 床タイル撤去、斫りのみ、誤施工

説明: モルタル下地の磁器質タイルは、非常に硬く接着力が強いため、斫り作業のみで安全かつ確実に縁切りするのは困難です。

専用のタイル切断機や適切な工具を併用して、割れや浮きのリスクを抑える必要があります。

選択肢2. モルタル下地面に残ったビニル床タイルの接着剤は、ディスクサンダーを用いて除去した。

正しい記述です。

 

キーワード: 接着剤除去、ディスクサンダー

説明: 床面に残った接着剤の除去には、サンダーなどを使用して研削除去します。

選択肢3. コンクリート壁下地に塗られたモルタルは、一部軽微な浮きが認められたため、アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法で補修した。

正しい記述です。

 

キーワード: 軽微な浮き、エポキシ樹脂注入工法

説明: 軽微であっても浮きの進行が懸念される場合は、アンカーピンとエポキシ樹脂による注入補修は適切です。

選択肢4. コンクリート間仕切壁は、振動の発生を抑えるため、空気圧式のハンドブレーカーを用いて斫りを行った。

正しい記述です。

 

キーワード: ハンドブレーカー、振動抑制

説明: コンクリート斫り時の振動や騒音対策として、空気圧式ハンドブレーカーは有効な選択肢のひとつです。

まとめ

改修工事に使用する工具や工法の特徴を覚えましょう!

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02

この問題では、内部改修工事での使用機材、正しい作業方法の理解を問われています。

選択肢1. モルタル下地の磁器質床タイルの張替え部は、斫りのみを用いて、手作業で存置部分と縁切りをした。

モルタル下地に張られた磁器質床タイルはとても硬く、接着も強いため、斫り作業だけで境目を安全に切り分けるのは難しいです。
タイル専用の切断機や、用途に合った工具を併用して、タイルの割れや浮きを防ぐ工夫が必要です。

 

よって誤った記述となります。

 

選択肢2. モルタル下地面に残ったビニル床タイルの接着剤は、ディスクサンダーを用いて除去した。

接着剤の除去には、ディスクサンダーやグラインダーなどの研削機械を使用します。

 

よって正しい記述となります。

 

選択肢3. コンクリート壁下地に塗られたモルタルは、一部軽微な浮きが認められたため、アンカーピンニング部分エポキシ樹脂注入工法で補修した。

軽微な浮きであれば、アンカーピンとエポキシ樹脂注入工法で補修します。

 

よって正しい記述となります。

 

選択肢4. コンクリート間仕切壁は、振動の発生を抑えるため、空気圧式のハンドブレーカーを用いて斫りを行った。

空気圧式ハンドブレーカーは、振動や騒音が抑えられるため、改修工事に適した斫り工具です。

 

よって正しい記述となります。

 

まとめ

内部改修工事では、既存部分へのダメージを最小限に抑える施工が求められます。

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