2級建築施工管理技士 過去問
令和6年(2024年)後期
問23 (ユニットD 問6)

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問題

2級建築施工管理技士試験 令和6年(2024年)後期 問23(ユニットD 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

タイル張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 床タイル張りにおいて、張付け面積が小さいため、下地は貧調合の敷きモルタルとした。
  • 床タイルの圧着張りにおいて、張付けモルタルは、塗厚を5mmから7mmとし、1度に塗り付けた。
  • 外壁タイルの改良積上げ張りにおいて、小口タイルの1日の張付け高さは、1.5mとした。
  • 外壁タイルの接着剤張りにおいて、使用する接着剤は、練混ぜの必要がない一液反応硬化形のものを使用した。

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この過去問の解説 (2件)

01

タイル張りに関する問題です!

選択肢1. 床タイル張りにおいて、張付け面積が小さいため、下地は貧調合の敷きモルタルとした。

正しい記述です。

 

キーワード: 敷きモルタル、貧調合

説明:
張付け面積が極めて小さい場合には、付着面の安定性を考慮して貧調合の敷きモルタルを用いることがあります。

選択肢2. 床タイルの圧着張りにおいて、張付けモルタルは、塗厚を5mmから7mmとし、1度に塗り付けた。

誤った記述です。

 

キーワード: 圧着張り、モルタル塗厚

説明:
圧着張り工法では、張付けモルタルの塗厚は3~5mm程度がJIS規格で推奨されています。

5~7mmは厚すぎてタイルの密着不良やずれの原因となります。

選択肢3. 外壁タイルの改良積上げ張りにおいて、小口タイルの1日の張付け高さは、1.5mとした。

正しい記述です。

 

キーワード: 改良積上げ張り、張付け高さ

説明:
外壁タイルの改良積上げ張りでは、品質保持のため1日の張付け高さを1.5m程度に制限します。

選択肢4. 外壁タイルの接着剤張りにおいて、使用する接着剤は、練混ぜの必要がない一液反応硬化形のものを使用した。

正しい記述です。

 

キーワード: 一液反応硬化形、接着剤張り

説明:
外壁タイルの接着剤張りには、現場で混練不要な一液反応硬化形ポリマー系接着剤が用いられます。

まとめ

タイル貼りに使用される材料や工法の特徴を覚えましょう!

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02

この問題ではタイル工事における適切な下地処理、施工方法、材料選択について問われています。

選択肢1. 床タイル張りにおいて、張付け面積が小さいため、下地は貧調合の敷きモルタルとした。

小さな面積の床タイル工事では、作業性を考慮して貧調合の敷モルタルを使用する場合があります。

貧調合とはセメント量を少なくしたモルタルで、付着性は悪くなりますが、ひび割れは起きにくくなります。

 

よって正しい記述となります。

選択肢2. 床タイルの圧着張りにおいて、張付けモルタルは、塗厚を5mmから7mmとし、1度に塗り付けた。

圧着張りでは張付けモルタルの厚さは、3~5mm程度とするのが標準です。

5mmから7mmという厚さは厚すぎて、モルタルの収縮やタイルの沈下を引き起こし、仕上がりの平滑性や接着力に問題が生じる可能性があります。

 

よって誤った記述となります。

選択肢3. 外壁タイルの改良積上げ張りにおいて、小口タイルの1日の張付け高さは、1.5mとした。

外壁タイル工事ではモルタルの硬化時間を考慮して、1日の作業高さを制限し作業します。

 

よって正しい記述となります。

選択肢4. 外壁タイルの接着剤張りにおいて、使用する接着剤は、練混ぜの必要がない一液反応硬化形のものを使用した。

一液反応硬化形接着剤は、あらかじめ工場で必要な成分がすべて配合されており、現場では袋から出してそのまま使用できる接着剤です。

施工性と品質の安定性に優れています。

 

よって正しい記述となります。

 

まとめ

タイル工事の品質を左右する下地の調合、張付けモルタルの厚さ、一日の作業量の制限、接着剤の種類選択を覚えましょう。

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