2級建築施工管理技士 過去問
令和6年(2024年)後期
問25 (ユニットD 問8)

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問題

2級建築施工管理技士試験 令和6年(2024年)後期 問25(ユニットD 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

外部に面するサッシのガラス工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
  • 網入り板ガラスは、ガラスの下辺小口及び縦小口の下端より1/4の高さまで防錆処置をした。
  • フロート板ガラスの切断面は、エッジ強度の低下を防ぐため、クリーンカット(クリアカット)とした。
  • グレイジングチャンネルの継目の位置は、ガラスの下辺中央部とした。
  • ガラス溝内に置くセッティングブロックは、ガラス1枚につき2か所設置した。

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この過去問の解説 (2件)

01

外部に面するサッシのガラス工事に関する問題です!

選択肢1. 網入り板ガラスは、ガラスの下辺小口及び縦小口の下端より1/4の高さまで防錆処置をした。

正しい記述です。

 

キーワード: 防錆処置、網入り板ガラス

説明: 網入り板ガラスは鋼線が埋め込まれているため、切断面の露出部に対して「1/4高さ」を防錆処置を行います。

選択肢2. フロート板ガラスの切断面は、エッジ強度の低下を防ぐため、クリーンカット(クリアカット)とした。

正しい記述です。

 

キーワード: フロート板ガラス、クリーンカット

説明: フロート板ガラスは切断面が粗い場合、エッジの欠けやひび割れが発生しやすく強度も低下します。

クリーンカット処理により切断面を化学的に研磨し、強度低下を防ぎます。

選択肢3. グレイジングチャンネルの継目の位置は、ガラスの下辺中央部とした。

誤った記述です。

 

キーワード: グレイジングチャンネル、継目位置

説明: グレイジングチャンネルの継ぎ目は、水切れや気密性を考慮してガラスの端部や四隅近く、特に側部寄りに設けます。

下辺中央部に継目を設けると、雨水の侵入やシーリングの追従性が低下しやすくなります。

選択肢4. ガラス溝内に置くセッティングブロックは、ガラス1枚につき2か所設置した。

正しい記述です。

 

キーワード: セッティングブロック、支持点

説明: セッティングブロックはガラスの下辺に均等に荷重を伝えるため、1枚あたり2か所設置します。

まとめ

各材料の特徴を覚えましょう!

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02

この問題では、外部に面するサッシのガラス工事における適切な施工方法と品質管理の知識を問われています。

選択肢1. 網入り板ガラスは、ガラスの下辺小口及び縦小口の下端より1/4の高さまで防錆処置をした。

網入り板ガラスは、内部の金網が錆びて膨張することでガラスが破損する恐れがあります。

そのため、水分が侵入しやすいガラス下辺の小口や縦小口の下端部分に防錆処理をします。

 

よって正しい記述となります。

選択肢2. フロート板ガラスの切断面は、エッジ強度の低下を防ぐため、クリーンカット(クリアカット)とした。

フロート板ガラスの切断面は、微細なひびが入りやすく、これがエッジ強度の低下や破損の原因となります。

クリーンカット(クリアカット)により切断面を滑らかに仕上げることで、エッジ強度を保持し、安全性を確保します。

 

よって正しい記述となります。

選択肢3. グレイジングチャンネルの継目の位置は、ガラスの下辺中央部とした。

グレイジングチャンネルの継目は水の侵入経路となるため、水切りが良好なガラスの上部や側部に設けます。

下辺中央部では雨水が滞留し、漏水の原因になります。

 

よって誤った記述となります。

選択肢4. ガラス溝内に置くセッティングブロックは、ガラス1枚につき2か所設置した。

セッティングブロックはガラスの重量を支持し、ガラス溝底との直接接触を避けるために設置します。

ガラス1枚につき2か所の設置は、標準的な施工方法です。

 

よって正しい記述となります。

まとめ

外部ガラス工事では、雨水の侵入防止が最も重要です。

特にグレイジングチャンネルの継目位置は、水が滞留しない箇所に設けることが基本となります。

各ガラス種別の特性を理解し、適切な施工方法を選択することが求められます。

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