大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和5年度(2023年度)本試験
問91 (地理B(第4問) 問6)
問題文
次の図7は、インドと中国周辺におけるPM2.5*の地表面での濃度を示したものであり、SとTは、2018年の1月と7月のいずれかである。図7に関することがらについて述べた文章中の空欄マとミに当てはまる語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
*大気中に浮遊している直径2.5μm(マイクロメートル)以下の微粒子。
インドと中国では、工場などからの煤煙(ばいえん)や自動車からの排ガスによる大気汚染が問題となっている。原因物質の一つであるPM2.5は、季節によって広がりに違いがあり、図7中のSが( マ )を示したものである。近年、日本ではユーラシア大陸から飛来するPM2.5が問題となっており、国際的な対応が求められている。このように、原因となる物質が複数の国にまたがって拡大していく環境問題の例としては、( ミ )があげられる。

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問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和5年度(2023年度)本試験 問91(地理B(第4問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
次の図7は、インドと中国周辺におけるPM2.5*の地表面での濃度を示したものであり、SとTは、2018年の1月と7月のいずれかである。図7に関することがらについて述べた文章中の空欄マとミに当てはまる語句の組合せとして最も適当なものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。
*大気中に浮遊している直径2.5μm(マイクロメートル)以下の微粒子。
インドと中国では、工場などからの煤煙(ばいえん)や自動車からの排ガスによる大気汚染が問題となっている。原因物質の一つであるPM2.5は、季節によって広がりに違いがあり、図7中のSが( マ )を示したものである。近年、日本ではユーラシア大陸から飛来するPM2.5が問題となっており、国際的な対応が求められている。このように、原因となる物質が複数の国にまたがって拡大していく環境問題の例としては、( ミ )があげられる。

- マ:1月 ミ:海洋ごみの漂着
- マ:1月 ミ:土地の塩性化(塩類化)
- マ:7月 ミ:海洋ごみの漂着
- マ:7月 ミ:土地の塩性化(塩類化)
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この過去問の解説 (1件)
01
正しい組合せは、
「マ:1月 ミ:海洋ごみの漂着」 です。
図7のSは中国北部で濃度が50 µg/m³以上になる範囲が広く、インド北部や東アジア沿岸でも高濃度域が目立ちます。
石炭暖房・暖房用ボイラーの使用が増え、大気が停滞しやすい冬季(1月)の典型的な分布と一致します。
Tは濃度が全体に下がり、高濃度域が縮小しています。
夏季(7月)は対流活動や季節風・降雨により汚染物質が拡散・洗い流されるため、こちらが7月と判断できます。
国境を越えて拡散する環境問題の代表例には、太平洋岸などに漂着する海洋プラスチックごみがあり、モンスーンや海流によって複数国にまたがって影響が広がります。
一方、土地の塩性化は主に灌漑地域の土壌塩分集積で起こるローカル問題で、越境性は小さいため当てはまりません。
正しい選択肢です。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
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