大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和5年度(2023年度)本試験
問97 (地理B(第5問) 問6)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和5年度(2023年度)本試験 問97(地理B(第5問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

東京の高校に通うユキさんは、友人のツクシさんと利根川(とねがわ)下流域の地域調査を行った。この地域調査に関する次の問いに答えよ。

ユキさんたちは、さらに考察を深めるために、先生のアドバイスを参考にして新たに課題を探究することにした。次の表1は、新たな探究課題に関する調査方法を、ユキさんたちがまとめたものである。探究課題の調査方法としては適当でないものを、表1中の①〜④のうちから一つ選べ。
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この過去問の解説 (1件)

01

適当でないものは③です。

 

探究課題は「防災施設の整備により、住民の防災意識はどう変化したか?」です。

提示された調査方法は「GISを用いて、防災施設から一定距離内に住む人口の変化を調べる」となっています。

 

【問題点】

・防災意識=住民が災害に備える気持ちや行動の変化を指す。

・人口の変動をGISで把握しても、意識の高まり・低下は分からない。

・意識を調べるならアンケートや聞き取り調査、避難訓練への参加率などが適切。

選択肢1. ①

俯瞰的に農地の減少や移動を把握できるため、適切です。

選択肢2. ②

買い物・通勤通学ルートなど主観的な変化を直接確認できるため、適切です。

選択肢3. ③

人口分布は意識を示しません。

意識調査の手法に替える必要があるため、不適切です。

選択肢4. ④

公的統計や漁業協同組合資料で長期推移を確認できるため、適切です。

まとめ

防災意識は数値に表れにくく住民へのアンケートやヒアリングが不可欠です。

人口分布のGIS分析だけでは意識を測れないため、表1の調査方法として不適当なのはとなります。

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