大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問12 (世界史B(第2問) 問3)
問題文
次の資料1〜3は、19世紀におけるアメリカ合衆国の領土に関する法律の一部である。(引用文には、省略したり、改めたりしたところがある。)
資料1
a ミシシッピ川以西のルイジアナの中で、本法令によって規定された( ア )州の領土を除く、北緯36度30分以北の部分においては奴隷制度や意に反する労役を、正当な宣告を受けたものの犯罪に対する罰則を除いては、ここに未来永劫(えいごう)にわたって禁止する。
資料2
省略
資料3
ネブラスカ準州の名で暫定的な行政区を構成する本法の真の意図と目的は、州及び準州に奴隷制度を法的に確立するものでも、逆に禁止するものでもなく、住民が、自らの政府を自らの意志に基づいて統制するために、完全なる自由な状態に置かれることにある。
下線部aの地域をアメリカ合衆国に譲渡した国の名と、文章中の空欄( ア )に入れる語との組合せとして正しいものを、次のうちから一つ選べ。
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問題
大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問12(世界史B(第2問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
次の資料1〜3は、19世紀におけるアメリカ合衆国の領土に関する法律の一部である。(引用文には、省略したり、改めたりしたところがある。)
資料1
a ミシシッピ川以西のルイジアナの中で、本法令によって規定された( ア )州の領土を除く、北緯36度30分以北の部分においては奴隷制度や意に反する労役を、正当な宣告を受けたものの犯罪に対する罰則を除いては、ここに未来永劫(えいごう)にわたって禁止する。
資料2
省略
資料3
ネブラスカ準州の名で暫定的な行政区を構成する本法の真の意図と目的は、州及び準州に奴隷制度を法的に確立するものでも、逆に禁止するものでもなく、住民が、自らの政府を自らの意志に基づいて統制するために、完全なる自由な状態に置かれることにある。
下線部aの地域をアメリカ合衆国に譲渡した国の名と、文章中の空欄( ア )に入れる語との組合せとして正しいものを、次のうちから一つ選べ。
- 国の名 ― スペイン ア ― テキサス
- 国の名 ― スペイン ア ― ミズーリ
- 国の名 ― フランス ア ― テキサス
- 国の名 ― フランス ア ― ミズーリ
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この過去問の解説 (1件)
01
「国の名:フランス ア:ミズーリ」 の組み合わせが最も適当です。
ルイジアナ買収でアメリカに譲渡した国はフランスであり、1820年のミズーリ協定は奴隷制をめぐってミズーリ州の領域を特例としました。
テキサスはもともとスペイン領でしたが、資料1が扱うミズーリ協定の対象外で、北緯36度30分線も当てはまりません。
ミズーリ州の特例は正しいものの、ルイジアナ買収相手はスペインではなくフランスです。
国は合っていますが、ミズーリ協定で特例とされたのはテキサスではなくミズーリ州です。
1803年にフランスがアメリカへ譲渡したルイジアナ領が対象で、1820年の協定でミズーリ州のみ奴隷制を容認しました。
資料1の内容と完全に一致します。
・ルイジアナ買収(1803年):ナポレオン治世のフランスが広大な領土をアメリカへ売却。
・ミズーリ協定(1820年):買収地の北緯36度30分以北で奴隷制を禁止し、ミズーリ州だけ特例。
よって、下線部aの領土を渡した国はフランス、空欄にはミズーリを入れるのが適切です。
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