大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問72 (地理B(第2問) 問1)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問72(地理B(第2問) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

ヨシエさんたちは、地理の授業で鉄鋼業を手掛かりに、世界と日本の資源と産業の変化について探究した。この探究に関する次の問いに答えよ。

授業の冒頭で、先生は次の図1を示した。図1中のA~Cは、鉄鋼の原料となる鉄鉱石の産出量、輸出量、輸入量のいずれかについて、世界全体に占める割合が1%以上の国・地域とその割合を示したものである。項目名とA~Cとの正しい組合せを、後のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • 産出量:A  輸出量:B  輸入量:C
  • 産出量:A  輸出量:C  輸入量:B
  • 産出量:B  輸出量:A  輸入量:C
  • 産出量:B  輸出量:C  輸入量:A
  • 産出量:C  輸出量:A  輸入量:B
  • 産出量:C  輸出量:B  輸入量:A

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この過去問の解説 (2件)

01

●問題のポイント

鉄鋼の原料となる鉄鉱石の産出量、輸出量、輸入量の世界全体に占める割合が1%以上の国・地域を示したA、B、Cの地図は、産出量、輸出量、輸入量のいずれを表したものか、正しい組み合わせを選ぶという問題です。

 

●解答

次のように考えてみましょう。

1.産出量が多い国は輸出量も多い。

2.輸入量が多い国は、産出量は少ない。

オーストラリアは世界一の鉄鉱石生産国で、次いでブラジルとなっています。地図を見ると、AとCの地図で割合の大きな国はオーストラリアとブラジルとなっていることから、産出量か輸出量のいずれかを表しているといえます。

鉄鉱石を産出する国は、算出した一部を輸出すると考えると、Cの地図は中国、インド、ウクライナの割合も多いことから、「C」が産出国になります。

そうすると「A」が輸出量になります。

残るBの地図は、中国の割合が一番多く、日本、韓国の割合も多くみられます。中国は世界一の鉄鉱石輸入国で、次に日本、韓国と続きますので、「B」は輸入国になります。

正解は、産出国:C、輸出量:B、輸入量:Cです。

選択肢1. 産出量:A  輸出量:B  輸入量:C

いずれの組み合わせも間違っています。

選択肢2. 産出量:A  輸出量:C  輸入量:B

輸入量:Bのみ正解です。

選択肢3. 産出量:B  輸出量:A  輸入量:C

輸出量:Aのみ正解です。

選択肢4. 産出量:B  輸出量:C  輸入量:A

いずれの組み合わせも違っています。

選択肢5. 産出量:C  輸出量:A  輸入量:B

この組み合わせが正解です。

選択肢6. 産出量:C  輸出量:B  輸入量:A

産出量:Cのみ正解です。

まとめ

鉄鉱石の産出量が一番多いのはオーストラリア、次いでブラジル。輸出量はオーストラリア、ブラジルに加え南アフリカ、カナダ、ウクライナが多くなっています。

輸入量は中国が一番多く、次いで日本、韓国が続きます。

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02

正しい組合せは、
「産出量:C 輸出量:A 輸入量:B」です。

 

【各選択肢の検討】

産出量:C

Cの地図では中国・インド・ロシア・ブラジル・豪州など、鉄鉱石を多く産出する国々に円が描かれています。

とくに中国・インドなど「輸入国ではあるが自国でも大量に産出する国」にも円が見える点が、輸出量の地図との違いです。

 

輸出量:A

Aでは豪州とブラジルに極めて大きな円、南アフリカ・カナダ・ウクライナなどに中小の円が集中しています。

これらの国は産出した鉄鉱石の大半を輸出しており、輸出統計で上位を占めるため、輸出量の地図と判断できます。

中国やインドのような「産出量は多いが輸出は少ない国」には大きな円が描かれていないことも手がかりです。

 

輸入量:B

Bでは中国に圧倒的に大きな円、次いで日本・韓国など東アジアの工業国に中規模の円が描かれています。

中国は世界の鉄鉱石輸入のおよそ7割を占めるため、この巨大な円が輸入量図を示していると判断できます。

豪州やブラジルにはほとんど円がなく、輸入国ではないことが見て取れます。

選択肢1. 産出量:A  輸出量:B  輸入量:C

誤りです。

選択肢2. 産出量:A  輸出量:C  輸入量:B

誤りです。

選択肢3. 産出量:B  輸出量:A  輸入量:C

誤りです。

選択肢4. 産出量:B  輸出量:C  輸入量:A

誤りです。

選択肢5. 産出量:C  輸出量:A  輸入量:B

正しい組み合わせです。

選択肢6. 産出量:C  輸出量:B  輸入量:A

誤りです。

まとめ

・産出量の地図(C)は「鉱石が採れる場所」全般を示すので、主要産出国が幅広く分布。

・輸出量の地図(A)は「産出した鉱石を海外へ大量に出す国」に円が集中し、中国などはほぼ無円。

・輸入量の地図(B)は「鉱石を大量に買う国」に円が集中し、中国が突出。

以上より、正しい組合せは「産出量:C 輸出量:A 輸入量:B」 です。

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