大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和6年度(2024年度)本試験
問94 (地理B(第5問) 問5)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和6年度(2024年度)本試験 問94(地理B(第5問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

広島市に住むサチさんとトモさんは、島根県石見(いわみ)地方の浜田(はまだ)市に住む親戚のマサさんを訪ねて地域調査を行うことにした。この地域調査に関する次の問いに答えよ。

市内の資料館を訪れたサチさんたちは、浜田に関する商品流通の歴史に興味をもち、次の資料1を作成した。資料1をもとにサチさんたちが話し合った会話文中の空欄タとチに当てはまる語句の組合せとして最も適当なものを、後のうちから一つ選べ。

マサ 「浜田は、かつて物流の拠点の一つとして、にぎわっていたんだよ」
トモ 「江戸時代の商品流通をみると、瀬戸内海・大阪から北海道・東北・北陸に向かう経路Jでは、浜田へ( タ )などが運ばれていたんだね」
マサ 「浜田をはじめとする石見地方の特産品の一つに、甕(かめ)などの陶器があったよ。この陶器は、石見地方で採れる粘土などを原料としたもので、石見焼と呼ばれて明治時代に最盛期を迎えたといわれているよ」
サチ 「浜田から東北・北陸地方へは、主に( チ )で運ばれたと考えられるね」
問題文の画像
  • タ:米・昆布  チ:海路
  • タ:米・昆布  チ:陸路
  • タ:砂糖・塩  チ:海路
  • タ:砂糖・塩  チ:陸路

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この過去問の解説 (1件)

01

正しい組み合わせは「タ:砂糖・塩 チ:海路」です。

 

【各選択肢の検討】

タ(瀬戸内海・大阪 → 浜田へ運ばれた品物)

・米・昆布
昆布は北海道産で、大阪へは北前船の帰り荷として運ばれました。

大阪から浜田へ向かう航路で運ばれる代表的な品ではありません。

・砂糖・塩
塩は塩田の多い瀬戸内海沿岸で大量に生産され、砂糖も大阪周辺で集積した南方産の代表的な高価品です。

瀬戸内海・大阪から日本海沿岸の港へ出され、浜田でも荷揚げされました。

→タには 砂糖・塩 が適切です。

 

チ(浜田 → 東北・北陸へ石見焼を運んだ経路)

石見焼の水甕は重くかさばるため、効率のよい海路で日本海沿岸各地へ運ばれました。

資料1の地図でも、分布点は日本海沿岸の港町に集中しています。
→チには海路が入ります。

選択肢1. タ:米・昆布  チ:海路

誤りです。

選択肢2. タ:米・昆布  チ:陸路

誤りです。

選択肢3. タ:砂糖・塩  チ:海路

正しい組み合わせです。

選択肢4. タ:砂糖・塩  チ:陸路

誤りです。

まとめ

瀬戸内海・大阪から浜田へは瀬戸内産の塩や大阪集散の砂糖が運ばれ、浜田から北陸・東北へは海路で石見焼が輸送されました。

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