大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和6年度(2024年度)追・再試験
問5 (世界史B(第1問) 問5)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和6年度(2024年度)追・再試験 問5(世界史B(第1問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

世界史上の宗教の役割について述べた次の文章Bを読み、後の問いに答えよ。

B 資料1・2は、ある同一の戦争を題材とした、二人の歴史研究者による文章の一部である。これらの資料を用いて世界史の授業が行われた。(引用文には、省略したり改めたりしたところがある。)
資料1
省略
資料2
宗派対立によって激化したベーメン反乱が、領邦を超えた戦争の火元になった原因の一つは、( オ )家の権力伸長である。神聖ローマ帝国皇帝に即位する前のフェルディナントは、イタリアの諸勢力と紛争状態にあった。この争いには( オ )家の敵であるネーデルラント、イングランド、フランスが介入し、ドイツのプロテスタント諸侯連合も間接的に関与した。これに対し、スペインの強力な支援を得たフェルディナントは、イタリアの紛争を解決し、ベーメンの領邦議会で反対をねじ伏せ、ベーメン王位をも獲得したのである。

文章中の空欄(オ)家の出身の君主について述べた文として最も適当なものを、次の選択肢のうちから一つ選べ。
  • アヴァール人を撃退し、大帝と呼ばれた。
  • オーストリア継承戦争の結果、シュレジエンを失った。
  • ウィーン体制を強化するため、神聖同盟を提唱した。
  • インド帝国の皇帝に即位した。

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この過去問の解説 (1件)

01

正しい選択肢は、

「オーストリア継承戦争の結果、シュレジエンを失った。」です。

 

空欄(オ)は、三十年戦争の中心にいたフェルディナント2世を輩出したハプスブルク家をさします。
ハプスブルク家出身の君主のうち、マリア=テレジアはオーストリア継承戦争(1740~48年)でプロイセンにシュレジエンを奪われました。

よってこの説明が該当します。

選択肢1. アヴァール人を撃退し、大帝と呼ばれた。

カール大帝(カロリング家)を指す内容で、ハプスブルク家ではありません。

選択肢2. オーストリア継承戦争の結果、シュレジエンを失った。

正しい選択肢です。

選択肢3. ウィーン体制を強化するため、神聖同盟を提唱した。

アレクサンドル1世(ロマノフ家)を指す内容で、ハプスブルク家ではありません。

選択肢4. インド帝国の皇帝に即位した。

ヴィクトリア女王(サクス=コバーグ家)を指す内容で、ハプスブルク家ではありません。

まとめ

ハプスブルク家の代表的女帝マリア=テレジアは、オーストリア継承戦争でシュレジエンをプロイセンに奪われました。

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