大学入学共通テスト(地理歴史) 過去問
令和6年度(2024年度)追・再試験
問36 (日本史B(第1問) 問3)

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問題

大学入学共通テスト(地理歴史)試験 令和6年度(2024年度)追・再試験 問36(日本史B(第1問) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文章Aは、祭礼と行事をテーマに夏休みの課題研究を共同で行っていた高校生のアスミさんとエイジさんが、調べる内容について相談していたときの会話である。この文章を読み、後の問いに答えよ。(資料は、一部省略したり、書き改めたりしたところがある。)

A
アスミ:もうすぐお盆だね。
エイジ:そうだね。私の住んでいる地区でも盆踊りがあるよ。楽しみだな。
アスミ:私の住んでいる地区では、いつも東京音頭(おんど)で盛り上がっているなあ。でも、東京音頭って言いながら、今では全国各地で踊られているよね。なんでだろう。
エイジ:実は、私も気になって調べたことがあるんだ。東京音頭って、1932年にたまたま朝風呂で顔を合わせた人たちが、東京に活気を取り戻すために企画して作った丸の内音頭がもとになっているんだって。面白いよね。
アスミ:知らなかった。確かに、1920年代半ばから30年代半ばには( ア )ため、各地に伝わったのもうなずけるね。
エイジ:a当時の日本は、政治・外交や社会経済の面で様々な課題を抱えていたけど、そういう時でも盆踊りは全国で催されていたんだね。
アスミ:民衆の娯楽は今より少なかっただろうから、体から抜け出した虫が天帝に罪を告げるのを恐れて、共同飲食しながら夜を明かす( イ )のような行事も好まれたかもね。きっとb全国各地に独特のお祭りや行事があったんだろうね

下線部bに関して、江戸時代の民衆の行事を描いた次の図1と、江戸時代の各地の祭礼・行事に対する幕府と加賀藩の法令について記した後の史料1・2から読み取れる内容として誤っているものを、後の選択肢のうちから一つ選べ。

史料1 1649年の幕府の法令
盆にはいつも賑(にぎわ)ひ踊り候まま踊り申すべく候。但し、喧嘩(けんか)口論これ無き様申し付くべく候。
(『江戸町触集成』)

史料2 1667年の加賀藩の法令
当年も在郷所(注)において、踊り・辻相撲堅く御停止(ちょうじ)に候条、急度(きつと)申し付けらるべく候。
(『加賀藩史料』)

(注)在郷所:村のこと。
問題文の画像
  • 図1の江戸時代の行事では、仮装した人が一緒に遊興を楽しんでいたことが分かる。
  • 図1の江戸時代の行事では、食べ物を売る出店があったことが分かる。
  • 史料1・2によれば、加賀藩は幕府の法令通りに民衆の祭礼を認めていたことが分かる。
  • 史料1によれば、幕府は、踊りによる喧嘩・口論を懸念していたことが分かる。

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