大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問87 (政治・経済(第3問) 問5)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問87(政治・経済(第3問) 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

ある学校の「政治・経済」の授業では、「現代社会における政策課題」をテーマにして探究活動が行われており、最後には発表会が予定されている。まず、生徒たちは、グループに分かれて現代社会における政策課題を「国内経済の課題」「国内政治の課題」「国際社会の課題」に分けて検討した。次のメモは、各グループから出された課題を項目ごとにまとめたものである。これに関連して、後の問いに答えよ。

Ⅰ 国内経済の課題
a 市場の失敗への対応…市場メカニズムを機能しやすくする
b 財政の機能の強化…暮らしやすい社会を実現する
c 地方自治体間の財政格差の是正…国民の生活水準を維持する
d 消費者保護の推進…消費者主権を確立する
Ⅱ 国内政治の課題
・国と地方自治体との関係の見直し…適切な役割分担を実現する
e 政治の課題への対応…人々が政治に求める課題は変化する
f 選挙の仕組みの改善…代表を選び民意を政治に反映させる
・人権保障の推進…新しい人権の保障を推進する
Ⅲ 国際社会の課題
・自由貿易の推進…自由貿易を通して世界経済を発展させる
g 条約の国内実施…条約を実効的に国内実施する
h 国際裁判の進展…国際社会において裁判手続を拡充する
・国際平和の維持…集団安全保障体制を強化する

生徒Zのグループは、下線部eに関心をもち調べることにした。次の図は、日本の政治が取り組まなければならない一番重要な事柄は何か、という質問に対する回答の結果の一部である。この図から読みとれる内容を説明した記述として最も適当なものを、回答選択肢のうちから一つ選べ。
問題文の画像
  • ニクソン・ショック後最初に行われた調査では、一番重要な事柄を、「経済の発展」と回答した者が「福祉の向上」と回答した者よりも多い。
  • ルーブル合意後最初に行われた調査では、一番重要な事柄を、「福祉の向上」と回答した者が「経済の発展」と回答した者よりも多い。
  • ベルリンの壁崩壊後最初に行われた調査では、一番重要な事柄を、「友好の促進」と回答した者が「経済の発展」と回答した者よりも多い。
  • アメリカ同時多発テロ事件後最初に行われた調査では、一番重要な事柄を、「福祉の向上」と回答した者が「秩序の維持」と回答した者よりも多い。

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この過去問の解説 (1件)

01

ルーブル合意は、1985年のプラザ合意の後進んだ円高ドル安を是正するために1987年に行われた先進7カ国財務大臣・中央銀行総裁会議です。

ニクソンショックは、1971年に当時アメリカ大統領のニクソンが、ドルと金の交換を行う金本位制を終了すると宣言し、当時1ドル360円とレートが固定されていたのが、一気に現在の変動相場制に移行して金融市場に大きな衝撃を与えたものです。

ベルリンの壁崩壊は、第二次大戦後にアメリカとソビエト連邦との間が、軍事的・政治的に深刻な対立関係にあった冷戦時代が、ソ連の解体・消滅により終了した際の、1989年のドイツの首都ベルリンで起きた象徴的な出来事を指します。

アメリカ同時多発テロは、2001年9月11日にアメリカでイスラムテロ組織アルカイダによって引き起こされた前例のない大規模テロ事件です。


 

選択肢1. ニクソン・ショック後最初に行われた調査では、一番重要な事柄を、「経済の発展」と回答した者が「福祉の向上」と回答した者よりも多い。

ニクソンショックのあった1971年以降最初の調査では、「福祉の向上」を最重要とする者が「経済の発展」を最重要とする者よりはるかに多い。

従って、不正解です。

選択肢2. ルーブル合意後最初に行われた調査では、一番重要な事柄を、「福祉の向上」と回答した者が「経済の発展」と回答した者よりも多い。

ルーブル合意の行われた1987年直後の1988年の調査では、「福祉の向上」を最重要とする者が「経済の発展」を最重要とする者より多い。

従って、正解です。

選択肢3. ベルリンの壁崩壊後最初に行われた調査では、一番重要な事柄を、「友好の促進」と回答した者が「経済の発展」と回答した者よりも多い。

ベルリンの壁が崩壊後に行われた1993年の調査では、「経済の発展」を最重要とする者が「友好の促進」を最重要とする者より多い。

従って、不正解です。

選択肢4. アメリカ同時多発テロ事件後最初に行われた調査では、一番重要な事柄を、「福祉の向上」と回答した者が「秩序の維持」と回答した者よりも多い。

アメリカ同時多発テロ事件後最初の調査では、「秩序の維持」を最重要とする者が、最も多い。

従って、不正解です。

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