大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和4年度(2022年度)追・再試験
問89 (政治・経済(第3問) 問7)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和4年度(2022年度)追・再試験 問89(政治・経済(第3問) 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

ある学校の「政治・経済」の授業では、「現代社会における政策課題」をテーマにして探究活動が行われており、最後には発表会が予定されている。まず、生徒たちは、グループに分かれて現代社会における政策課題を「国内経済の課題」「国内政治の課題」「国際社会の課題」に分けて検討した。次のメモは、各グループから出された課題を項目ごとにまとめたものである。これに関連して、後の問いに答えよ。

Ⅰ 国内経済の課題
a 市場の失敗への対応…市場メカニズムを機能しやすくする
b 財政の機能の強化…暮らしやすい社会を実現する
c 地方自治体間の財政格差の是正…国民の生活水準を維持する
d 消費者保護の推進…消費者主権を確立する
Ⅱ 国内政治の課題
・国と地方自治体との関係の見直し…適切な役割分担を実現する
e 政治の課題への対応…人々が政治に求める課題は変化する
f 選挙の仕組みの改善…代表を選び民意を政治に反映させる
・人権保障の推進…新しい人権の保障を推進する
Ⅲ 国際社会の課題
・自由貿易の推進…自由貿易を通して世界経済を発展させる
g 条約の国内実施…条約を実効的に国内実施する
h 国際裁判の進展…国際社会において裁判手続を拡充する
・国際平和の維持…集団安全保障体制を強化する

下線部gに関連して、個人の権利や利益について規定する条約が次第に増えており、条約内容を実現させるためには、国内で適切な対応をとることがますます重要になっている。この問題に関心をもった生徒Wのグループは、条約内容の実現のために日本はどのような対応を行っているか調査した。次の条文は、1985年に日本が批准したある条約の条文である。この条文の内容を国内で実現させるために国会や裁判所においてとられた対応として正しいものを、回答選択肢のうちから一つ選べ。

第9条第2項
締約国は、子の国籍に関し、女子に対して男子と平等の権利を与える。

(注)「女子」と「男子」は、「子」の親となる女性と男性を意味する。
  • 在日外国人への差別をあおる暴力的な街宣活動が問題化したことから、民族や国籍を理由とする差別的言動を規制するため、法律を制定した。
  • 最高裁判所は、日本人の父と外国人の母の間に生まれた婚外子は父の認知だけでは日本国籍を取得できないという法律を、合理的な理由のない差別であるとして子の日本国籍を認めた。
  • 法律を改正し、父が日本人の場合にのみ子に日本国籍を認める父系血統主義を、父または母のいずれかが日本人であれば子に日本国籍を認める父母両系血統主義に改めた。
  • 最高裁判所は、女性の再婚を6か月間禁止する法律の規定について、100日を超える部分については合理的な理由のない差別であると判断した。

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