大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和6年度(2024年度)追・再試験
問21 (現代社会(第3問) 問6)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和6年度(2024年度)追・再試験 問21(現代社会(第3問) 問6) (訂正依頼・報告はこちら)

高校生のタカギさんとナカタさんは、現代社会の授業で近年の科学技術の進展と社会のあり方について学んだ。その後、そこにどのような課題があるのかをより掘り下げて考えたいと思い、夏休みの課題探究のテーマとした。次の会話文を読み、後の問いに答えよ。

会話文
タカギ:科学技術は、難病の治療を可能にしたり、不妊の人を助けたりと、生きる上での選択肢を広げているんだね。
ナカタ:一方で、様々な生活上の困難を抱える人々を、科学技術を用いることとは別に、社会環境を変えることで支えようという考え方も出てきたみたい。
タカギ:具体的にどんな考え方があるの?
ナカタ:例えば、障害について考えてみよう。かつては、本人の抱える障害は、個人の身体的・心理的機能の特質として捉えられ、科学技術を用いて問題解決しようとする「医学モデル」が主流だったんだ。でも最近では、e 本人の抱える障害は、環境・社会的要因によっても生じ得ると捉えられ、その要因から生じる障壁を社会から取り除くことで問題解決しようとする「社会モデル」が出てきたことを知ったよ。
タカギ:その「社会モデル」の登場は、これまでの支援のあり方を大きく変えたんだね。社会的障壁を取り除くという考え方は、例えば外国人や性的少数者など、様々な生活上の困難を抱える多くのマイノリティへの支援にも、応用できそうだね。

下線部eに関して、「医学モデル」よりも「社会モデル」に基づく支援に近いものを、次のア〜ウからすべて選んだとき、その組合せとして最も適当なものを、後の回答選択肢のうちから一つ選べ。

ア  補聴器を使用している児童が、授業が聞き取りにくいと教師に相談した結果、その補聴器が児童に合っているか検査に行くよう小学校が勧めた。
イ  視力が弱い大学生が、授業での板書が読み取れないと大学に相談した結果、板書の読解を補助する学生支援員を大学が配置した。
ウ  車椅子を使用している人が、市立図書館を利用するために大きな段差をなくせないかと市に相談した結果、スロープを市が設置した。
  • アとイとウ
  • アとイ
  • アとウ
  • イとウ
  • 「医学モデル」よりも「社会モデル」に基づく支援に近いものはない

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