大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和6年度(2024年度)追・再試験
問25 (現代社会(第4問) 問4)

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問題

大学入学共通テスト(公民)試験 令和6年度(2024年度)追・再試験 問25(現代社会(第4問) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

マキタさんは、現代社会の授業を受けるなかで自由貿易体制と豊かさの問題について関心をもち、先生と放課後に話をすることにした。次の会話文を読み、後の問いに答えよ。

会話文
マキタ:格差是正のために、身近でできることがありますね。しかし、自由貿易体制で世界が豊かになる一方で、深刻な格差が生じるのは、不思議です。GDPは世界全体で成長し続けてきたというのに…。
先生:良い着眼点ですね。確かに、経済的豊かさを測る際に、GDPがよく使われますが、これは豊かさのごく一面しか見ていません。d GDPの計算のルールだと、貨幣を介した取引しか、原則的にGDPに含まれないのです。
マキタ:それだと、GDPは、豊かさを測る指標として適切ではないのですか?
先生:少なくとも、完全ではありません。このことは、国・地域の内部での経済格差の把握においても重要です。格差は、付加価値の総額だけでは捉えられず、他の指標も見る必要があります。例えばe ジニ係数を見ると、所得の格差の現状が把握できます。そこから、その是正について多様な方策があることが分かるのです。
マキタ:複数の視点から豊かさを考えることが大事なのですね。
先生:どんな問題にも、こうした複眼的思考が必要です。そのために、ただ与えられた知識を受け取るだけではなく、主体的に学び、考え、行動することが必要です。こうした学びの実践は、f 日本でも過去の思想家によって提唱されてきたことでもあります。私たちの直面する問題の解決に向けてどのような姿勢が必要なのか、そのヒントを与えてくれるはずです。

下線部dに関して、次の条件2に基づいて、GDPに含まれる具体的事例を後のA~Cからすべて選んだとき、その組合せとして最も適当なものを、後の回答選択肢のうちから一つ選べ。

条件2
・原則として、受け取った財やサービスの代価を貨幣で支払う経済取引をGDPに計上する。
・生計を同一にする家族の間での経済取引はGDPに計上しない。
・ある財やサービスの利用において実際には貨幣を介した取引が生じない場合でも、その財やサービスがあることで他の消費にお金を回す余裕が出るときには、市場価格に換算してGDPに加える。

A  コメ農家が自分で作ったコメの一部を、自分の家で消費した。
B  親が、料理の手伝いをした同居の子どもに少額のおこづかいを渡した。
C  海が工場排水で汚れたので、工場が排水処理施設の建設費用を支出した。
  • AとBとC
  • AとB
  • AとC
  • BとC
  • A
  • B
  • C
  • GDPに含まれる具体的事例はない

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