大学入学共通テスト(公民) 過去問
令和6年度(2024年度)追・再試験
問82 (政治・経済(第3問) 問2)
問題文
模擬授業「平和とは何か」
1.平和をめざす思想・制度の発展
啓蒙思想家の平和論と国際連盟規約、不戦条約、国際連合憲章
近代の立憲主義とa 日本国憲法
2.「武力紛争のない状態」としての平和 ――― 「消極的平和」
<現状>b 頻発する武力紛争
<対応>集団安全保障
c 国連平和維持活動(PKO)と多国籍軍
軍縮と軍備管理
3.「差別や貧困のない状態」としての平和 ――― 「積極的平和」
(1)差別是正
<現状>解消されない差別
<対応>国内での取組み例:d 国会によるe 立法
裁判所によるf 違憲審査
世界での取組み例:国際連合(国連)におけるg 条約の採択
(2)貧困撲滅
<現状>h 拡大する経済的不平等
<対応>国内での取組み例:所得再分配
世界での取組み例:開発援助
下線部bに関して、生徒Xと生徒Yは、オープンキャンパスが終わった後に模擬授業で配られた次の資料をみながら話をしている。資料は、第二次世界大戦後に起こった「国家が関与する武力紛争」を「独立戦争」、「国家間紛争」、「国際化された国内紛争」、「国内紛争」の四つに分けて、それぞれ示したものである。後の会話文中の空欄アには後の記述aかb、空欄イには後の記述cかdのいずれかが当てはまる。空欄ア・イに当てはまるものの組合せとして最も適当なものを、後の回答選択肢のうちから一つ選べ。
X:資料にある「独立戦争」というのは、植民地の独立をめぐる武力紛争のことだと模擬授業で学んだけど、1970年代を最後にみられないね。
Y:そうだね。この資料をみると、それ以外の「国家間紛争」、「国際化された国内紛争」、「国内紛争」は、2020年現在までみられるね。「国家間紛争」というのは、国家同士が戦う武力紛争のことだったね。
X:最近増えてきている「国際化された国内紛争」というのは、もともとは「国内紛争」だったけれども、国外の勢力が加わるようになったものだと模擬授業で学んだね。「国内紛争」というのは、国家と非国家勢力とが戦う武力紛争のことだったね。
Y:その「国内紛争」と「国家間紛争」とについては、資料から( ア )ということが読みとれるね。
X:そうだね。冷戦終結直後の1990年代前半に「国内紛争」の数が増加しているのは、( イ )ことが一因だと考えられるよ。これらの「国内紛争」のなかには、後に「国際化された国内紛争」となったものもあるね。
アに当てはまる記述
a 冷戦期以降一貫して、「国家が関与する武力紛争」全体に占める「国内紛争」の割合は、「国家間紛争」の割合よりも高い
b 冷戦終結後になって初めて、「国家が関与する武力紛争」全体に占める「国内紛争」の割合は、「国家間紛争」の割合よりも高くなった
イに当てはまる記述
c ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争のような旧社会主義国の崩壊に伴う紛争が生じた
d シリア紛争のような「アラブの春」に伴う紛争が生じた

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問題
大学入学共通テスト(公民)試験 令和6年度(2024年度)追・再試験 問82(政治・経済(第3問) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
模擬授業「平和とは何か」
1.平和をめざす思想・制度の発展
啓蒙思想家の平和論と国際連盟規約、不戦条約、国際連合憲章
近代の立憲主義とa 日本国憲法
2.「武力紛争のない状態」としての平和 ――― 「消極的平和」
<現状>b 頻発する武力紛争
<対応>集団安全保障
c 国連平和維持活動(PKO)と多国籍軍
軍縮と軍備管理
3.「差別や貧困のない状態」としての平和 ――― 「積極的平和」
(1)差別是正
<現状>解消されない差別
<対応>国内での取組み例:d 国会によるe 立法
裁判所によるf 違憲審査
世界での取組み例:国際連合(国連)におけるg 条約の採択
(2)貧困撲滅
<現状>h 拡大する経済的不平等
<対応>国内での取組み例:所得再分配
世界での取組み例:開発援助
下線部bに関して、生徒Xと生徒Yは、オープンキャンパスが終わった後に模擬授業で配られた次の資料をみながら話をしている。資料は、第二次世界大戦後に起こった「国家が関与する武力紛争」を「独立戦争」、「国家間紛争」、「国際化された国内紛争」、「国内紛争」の四つに分けて、それぞれ示したものである。後の会話文中の空欄アには後の記述aかb、空欄イには後の記述cかdのいずれかが当てはまる。空欄ア・イに当てはまるものの組合せとして最も適当なものを、後の回答選択肢のうちから一つ選べ。
X:資料にある「独立戦争」というのは、植民地の独立をめぐる武力紛争のことだと模擬授業で学んだけど、1970年代を最後にみられないね。
Y:そうだね。この資料をみると、それ以外の「国家間紛争」、「国際化された国内紛争」、「国内紛争」は、2020年現在までみられるね。「国家間紛争」というのは、国家同士が戦う武力紛争のことだったね。
X:最近増えてきている「国際化された国内紛争」というのは、もともとは「国内紛争」だったけれども、国外の勢力が加わるようになったものだと模擬授業で学んだね。「国内紛争」というのは、国家と非国家勢力とが戦う武力紛争のことだったね。
Y:その「国内紛争」と「国家間紛争」とについては、資料から( ア )ということが読みとれるね。
X:そうだね。冷戦終結直後の1990年代前半に「国内紛争」の数が増加しているのは、( イ )ことが一因だと考えられるよ。これらの「国内紛争」のなかには、後に「国際化された国内紛争」となったものもあるね。
アに当てはまる記述
a 冷戦期以降一貫して、「国家が関与する武力紛争」全体に占める「国内紛争」の割合は、「国家間紛争」の割合よりも高い
b 冷戦終結後になって初めて、「国家が関与する武力紛争」全体に占める「国内紛争」の割合は、「国家間紛争」の割合よりも高くなった
イに当てはまる記述
c ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争のような旧社会主義国の崩壊に伴う紛争が生じた
d シリア紛争のような「アラブの春」に伴う紛争が生じた

- ア ― a イ ― c
- ア ― a イ ― d
- ア ― b イ ― c
- ア ― b イ ― d
正解!素晴らしいです
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