大学入学共通テスト(数学) 過去問
令和6年度(2024年度)追・試験
問22 (数学Ⅰ・数学A(第2問) 問8)

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問題

大学入学共通テスト(数学)試験 令和6年度(2024年度)追・試験 問22(数学Ⅰ・数学A(第2問) 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

以下( ス )、( セ )にあてはまるものを1つ選べ。

演技などの採点において、複数の審査員による採点結果の評点のうち、最小値と最大値をそれぞれ1個ずつ除外した評点によって評価が行われることがある。
以下では、審査員がそれぞれ1,2,3,4,5のいずれかの評点をつけるものとする。
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  • ス:0  セ:5
  • ス:0  セ:6
  • ス:1  セ:2
  • ス:1  セ:4

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この過去問の解説 (1件)

01

解答 ス:0 セ:5 (t2=0.5)

 

解説

分散を求めるには、「偏差の2乗の平均値」を計算します。

(偏差とは各データから平均値を引いたものです。)

 

「元の評点」は1,2,2,3,3,3,3,4,4,5です。

ここから両端の値を取り除きます。

「調整後の評点」は2,2,3,3,3,3,4,4です。

調整後の評点の平均値は

(2+2+3+3+3+3+4+4)/8=24/8=3

よって「シ:3」となります。

 

調整後の評点それぞれから平均値を引いて偏差を求めると、

-1,-1,0,0,0,0,1,1

となります。偏差をそれぞれ2乗すると、

1,1,0,0,0,0,1,1

となります。

この平均値が分散t2であり、計算すると

t2=4/8=0.5です。

 

よって答えは「ス:0 セ:5」となります。

 

 

別解(この問題では非推奨の方法)

分散は「2乗の平均値」から「平均値の2乗」を引くことでも求められます。

「調整後の評点」をそれぞれ2乗すると、

4,4,9,9,9,9,16,16となります。

これらの平均値は76/8つまり9.5です。

一方、平均値の2乗は9です。

よってt2=9.5-9=0.5となります。

まとめ

まず、「偏差」という用語を復習しておきましょう(標準偏差とは違うものです)。

各データから平均値を引いたものを「偏差」と言います。

 

分散の求め方には、

①「偏差の2乗の平均値」を計算する

②「2乗の平均値」から「平均値の2乗」を引く

の2通りがあり、①が分散の定義、②が公式です。

状況に応じてこの2通りを使い分けられるようになりましょう。

今回は①の方法が楽な解法です。

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