大学入学共通テスト(数学) 過去問
令和6年度(2024年度)追・試験
問26 (数学Ⅰ・数学A(第2問) 問12)

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問題

大学入学共通テスト(数学)試験 令和6年度(2024年度)追・試験 問26(数学Ⅰ・数学A(第2問) 問12) (訂正依頼・報告はこちら)

以下( テ )にあてはまるものを1つ選べ。

演技などの採点において、複数の審査員による採点結果の評点のうち、最小値と最大値をそれぞれ1個ずつ除外した評点によって評価が行われることがある。
以下では、審査員がそれぞれ1,2,3,4,5のいずれかの評点をつけるものとする。
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この過去問の解説 (1件)

01

解答 テ:う

 

解説

(i)で求めたツの答えを利用して考えます。

 

「元の評点」は問題文より、

あ 1,4,4,4,4,5,5,5,5,5

い 1,3,3,4,4,4,4,4,4,5

う 1,2,2,2,2,4,4,4,4,4

え 1,1,1,1,1,1,1,3,3,4

です。

 

「調整後の評点」は、「元の評点」の両端を除外して

あ 4,4,4,4,5,5,5,5 つまり m=4,(a−b)2=1

い 3,3,4,4,4,4,4,4 つまり m=2,(a−b)2=1

う 2,2,2,2,4,4,4,4 つまり m=4,(a−b)2=4

え 1,1,1,1,1,1,3,3 つまり m=6,(a−b)2=4

となります。

 

ツ:「(m(8−m)(a−b)2)/64」でした。

つまり、t2=(m(8−m)(a−b)2)/64です。

これに代入して計算すると、

 

あ t2=(16・1)/64=16/64

い t2=(12・1)/64=12/64

う t2=(16・4)/64=64/64 

え t2=(12・4)/64=48/64

 

となります(比較しやすいように約分していません)。

この中で最もt2の値が大きいのは「う」です。

 

よって答えは「テ:う」となります。

 

 

補足

以下はツの解説です(前問より引用)。

 

分散は定義通りに計算する方法のほか、

「2乗の平均値」から「平均値の2乗」を引くことでも求められます。

 

「調整後の評点」がm個のaと(8−m)個のbのとき、

各評点の「2乗の平均値」は

(ma2+(8−m)b2)/8 …①

となります。

 

また問題文にある通り平均値は(ma+(8−m)b)/8ですから、

「平均値の2乗」は

(ma+(8−m)b)2/64

すなわち

(m2a2+2m(8−m)ab+(64−16m+m2)b2))/64 …②

となります。

 

①から②を引きます。

(ma2+(8−m)b2)/8 − (m2a2+2m(8−m)ab+(64−16m+m2)b2))/64

=(8ma2+(64−8m)b2 − m2a2−2m(8−m)ab−(64−16m+m2)b2)/64 (通分)

=((8m− m2)a2−2m(8−m)ab+(64−8m−64+16m−m2)b2)/64

=((8m− m2)a2−2m(8−m)ab+(8m−m2)b2)/64

=(m(8−m)a2−2m(8−m)ab+m(8−m)b2)/64

=m(8−m)(a2−2ab+b2)/64  (m(8−m)でくくる)

=m(8−m)(a−b)2/64

 

よって答えは「m(8−m)(a−b)2/64」となります。

選択肢3. う

この選択肢が正解となります。

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