看護師の過去問
第103回
午前 問77

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問題

看護師国家試験 第103回 午前 問77 (訂正依頼・報告はこちら)

災害急性期に看護師が行う対応で最も適切なのはどれか。
  • 情報の発信を行う。
  • 各自の判断で行動する。
  • 災害現場の安全を確保する。
  • 災害時の対応マニュアルの見直しをする。

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この過去問の解説 (3件)

01

災害急性期に行うべきことは、「助けることができる命を助ける」ことが第一です。このことを念頭に選択肢を見てみましょう。
1.情報の発信を看護師が行っていては、「助けることができる命」は助けることができません。しかるべき人が行うと良いでしょう。
2.各自が各自の判断で動いていては、チーム医療を行うことができません。かえって混乱を招いてしまいます。また、自らの身の危険もあり得ます。
3.まずは災害現場の安全の確保を行った上で医療を提供する必要があります。
4.災害時の対応マニュアルを災害後に確認していては、たくさんの傷病者が押し寄せ大混乱に陥っている中、医療が提供できません。平時より確認しておく必要があります。

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02

災害発生直後から1週間を急性期と呼びます。特に発生直後から48時間以内は以下の事が必要となります。
①災害に関する情報を収集し関係者と協議する。病院の場合、入院患者の安全の確保のために速やかに避難活動を行う。
②病院での継続医療が可能であれば、資器材の準備と活動の場(災害対策本部、トリアージエリア、診察室、処置室、臨時薬局、遺体安置所等)を設営する。
③応急救護所の開設
④ひとりでも多くの命を救うために、訓練を受けた看護師がトリアージを行う。
⑤応急処置と負債者の誘導を行う。
⑥重症患者の搬送準備をする。
⑦負傷者の継続観察を行う。
⑧マスコミ対応をする。

1 . 情報の発信を行う。
×不正解
ボランティアが必要な際などにSNSなどを使用して募集をしたりすることはありますが、急性期には上記8つに当たることを行わなくてはいけないので、この選択肢は不正解です。

2 . 各自の判断で行動する。
×不正解
病院なら病院長や看護部長などの管理者に従うことが大切です。そのために、普段から災害時にはどんな動きになるのかを確認をしておく必要があります。各自の判断で行動することで二次被害が起こる可能性もあるため、チームで動きます。よって、不正解です。

3 . 災害現場の安全を確保する。
〇正解
災害がどのように病院や施設などに影響を及ぼしているのか、ハザードマップなどを見て安全と思われる位置はどこになるのかを確認したうえで安全な位置に避難するようにします。よって、正解です。

4 . 災害時の対応マニュアルの見直しをする。
×不正解
災害時マニュアルの見直しは実際に災害が起こった後、日本国内や世界各地で災害が起こったりした際に今のマニュアルで対応できるのかを見直しします。
災害発生時には現行のマニュアルを使用します。人命を救うこと、自分の命を守ることが優先されます。よって、不正解です。

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03

災害急性期、看護師には第一に人命救助が優先されます。医療行為、人命救助、安全確保を行うことが求められますので、3が正解です。

以下、他の選択肢が不正解である理由です。↓
1 情報の発信は、マスメディアや公的機関の人など他の適任者で実施すべき事項と考えられますので、不適切です。
2 災害急性期に発動するDMATは、チームで行動します。各自の判断で行動することはかえって混乱を招き、救助者の身の危険も伴います。2は不正解です。
4 災害時の対応マニュアルの見直しは、急性期に行う業務ではありません。4は不正解です。

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