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看護師の過去問 第103回 午後 問187

問題

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Aさん(50歳、男性)は、アルコール依存症(alcohol dependence)のために断酒目的で入院した。入院前日の夜まで毎日飲酒をしていたと話している。
入院当日に優先的に行うのはどれか。
   1 .
抗酒薬の説明を行う。
   2 .
断酒会への参加を促す。
   3 .
振戦の有無を確認する。
   4 .
ストレス対処行動を分析する。
( 看護師国家試験 第103回 午後 問187 )
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この過去問の解説 (3件)

1
1.×
前日の夜まで毎日飲酒をしていたという状態であり、抗酒薬は入院当日からは投与しません。まだこれから治療を導入していくところであり、薬の説明などは治療に対する参加意思や内服への意向を確認してからとなります。
2.×
 入院時すぐに断酒会への参加を促すのは時期尚早です。本人が治療への意欲を持てるようになってから勧めてみるべきです。
3.〇
 入院前日の夜まで毎日飲酒していたというエピソードより、入院によって飲酒が中断されると離脱症状が出現する可能性があります。そのため、振戦など離脱症状の有無の観察はとても重要です。
4.×
 断酒を継続していくために、ストレス対処行動の分析も今後必要になってくるかもしれませんが、入院当日に優先的に行う必要はありません。

付箋メモを残すことが出来ます。
1
正解は3です。

1.誤り。抗酒薬は飲酒欲求を抑えたり、一時的に肝臓のアルコール分解能力を低下させることで、飲酒をし辛くする作用があるものです。抗酒薬はアルコール依存症および薬についての正しい知識を得たうえで服用する必要があり、入院直後に行うものではありません。

2.誤り。断酒会への参加は治療が進み、アルコール依存症についての正しい知識を得て、精神依存への対処をはかる目的で行われます。現時点の優先度は低いです。

3.正解。振戦せん妄は断酒後12時間以内に発現し、2日後に症状がもっとも強くなるアルコール離脱症状の一つです。頻脈や発汗、振戦などの自律神経系の亢進症状や、一過性の幻視や幻聴を伴います。入院前日まで飲酒していたとあることから、離脱症状の確認が優先されます。

4.誤り。ストレス対処行動の分析は治療が進み、アルコール依存症についての正しい知識を得て、精神依存への対処をはかる目的で行われます。現時点の優先度は低いです。

1
アルコール依存症の入院治療は、一般的に、導入期、解毒期、リハビリテーション前期と後期に分類されます。

1 . 抗酒薬の説明を行う→抗酒薬は、再び飲酒することのないように服薬するものであり、退院後であるリハビリテーション後期に該当します。よって、入院当日に優先的に説明するものではなく、誤りとなります。

2 . 断酒会への参加を促す→断酒会への参加を促すことは適切ですが、優先度は低いため、誤りとなります。

3 . 振戦の有無を確認する→振戦は軽~中等症の離脱症状の一つであり、離脱症状の有無や内容、程度を確認する必要があります。

4 . ストレス対処行動を分析する→入院すると、治療への動機づけやその強化、離脱症状や臓器障害などの診断・治療を行います。体調が落ちついてきてから、精神療法が始まります。まずは、身体的な症状の診断・治療が優先されるため、誤りとなります。

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