看護師の過去問
第105回
午前 問21

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問題

看護師国家試験 第105回 午前 問21 (訂正依頼・報告はこちら)

薬剤の血中濃度の上昇が最も速い与薬方法はどれか。
  • 坐薬
  • 経口薬
  • 筋肉内注射
  • 静脈内注射

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

血中濃度の上昇が速い順から、①静脈内注射、②坐薬、③筋肉内注射、④経口薬となります。

1.誤り。坐薬は直腸粘膜より吸収され、静脈から直接血中に運ばれるため、血中濃度の上昇は静脈内注射の次に速いです。

2.誤り。経口薬は小腸で吸収され、門脈から肝臓で代謝され、血中に運ばれるという経過をたどるため、これらの選択肢の中では効果の発現までは最も時間がかかります。

3.誤り。筋肉内注射は筋肉中の末梢血管から徐々に吸収されるため、坐薬より速効性は遅くなります。

4.正解。血管内に直接薬液を注入する静脈内注射が最も血中濃度の上昇が速いです。

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02

1.誤りです。坐薬は直腸粘膜より吸収されて血中に入ることで作用します。

2.誤りです。経口薬は小腸で吸収され、肝臓で代謝を受けたのちに血中に入ることで作用出現します。

3.誤りです。筋肉内注射は筋肉の血管組織から吸収されます。静脈注射よりは緩徐ですが、皮下注射よりかは早く作用出現します。

4.正解です。静脈内注射は直接静脈内に投与するため、もっとも吸収速度が速いです。

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03

薬の投与から排泄までの過程は、吸収・代謝・分布・排泄となります。このことを、薬の体内動態といいます。

静脈内注射:直接血管内に薬液を入れる形になるので、投与直後に最高血中濃度になります。

坐薬:約30分で上直腸静脈から吸収されます。皮下や経口薬よりも効果発現ははやいです。

経口薬:基本的には小腸から吸収され、門脈をとおって肝臓に入り、代謝を受けてから血中にはいります。したがって、注射法に比べて遅くなります。

筋肉内注射:筋肉内は血流が豊富なので、皮下注射よりも作用発現ははやくなります。

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