看護師の過去問
第105回
午後 問156

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問題

看護師国家試験 第105回 午後 問156 (訂正依頼・報告はこちら)

Aさん(80歳、女性)は、肺炎(pneumonia)で入院して持続点滴中である。消灯時、訪室すると「体がだるくて眠れない」と訴えている。
Aさんへの入眠に向けた援助で最も適切なのはどれか。
  • テレビをつける。
  • 足浴を実施する。
  • そのまま様子をみる。
  • 睡眠薬を処方してもらう。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

1.テレビを付けることは気分転換にはなるかもしれませんが、テレビの光によって交感神経が活性化され、余計に眠れなくなる可能性があるため適切ではありません。

2.足浴はリラックス効果があり、副交感神経が優位になると予測できるため適切です。

3.患者がニーズを示しているため、何らかの対応をするのが適切です。

4.間違いではありません。しかし、薬剤を使用する前に何かできることはないか考えるのが適切です。

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02

TVを点けることで入院環境によっては他の患者の影響もありますし、視聴することが刺激となり、入眠を困難にしてしまうため、適切ではありません。

そのまま様子をみるというのも看護の介入としては、何もしていないことになるので、適切ではありません。

睡眠薬を処方してもらうというのは高齢者であり、薬を使用したあとに薬剤の影響で転倒リスクが予測されることや初回での使用なので、環境整備や歩行状態などの他の判断材料が必要となるため、間違いではありませんが、本設問では2.の足浴を実施するが最も適切です。
足浴により、安眠効果が期待できるので眠れない患者に対して行っても、転倒リスクが高まることもないので、安全でもあります。

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03

正解は2.「足浴を実施する」です。
足浴により下肢が温められ、副交感神経が優位となりリラックスできます。また、深部体温が下がることで入眠しやすくなります。
この選択肢の中では、入眠を促す最も適切な援助といえます。
足浴は入浴できない患者さんにとっても簡単に実施しやすいため、特に入院中臥床が必要な患者さんには有効な援助です。

1.テレビをつける:ブルーライトなどの強い光により、交感神経が活性化されるため、入眠を妨げるので適切ではありません。
3.そのまま様子をみる:80歳と高齢であることと入院という環境変化により、睡眠障害をきたしやすい環境であるため、最適とはいえません。この患者さんの場合、何らかの入眠を促すための援助が必要です。
4.睡眠薬を処方してもらう:高齢の患者さんはふらつき、転倒をきたすリスクが高いです。また、効果が持続しやすいため、内服した翌日も注意が必要です。必要に応じての選択であり、最適とはいえません。

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