看護師の過去問
第105回
午後 問155
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問題
看護師国家試験 第105回 午後 問155 (訂正依頼・報告はこちら)
Aさん(56歳、男性)は、脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症のためにリハビリテーションをしている。食事中に箸がうまく使えずイライラしている。
この状況で看護師が最も連携すべき専門職はどれか。
この状況で看護師が最も連携すべき専門職はどれか。
- 精神保健福祉士
- 社会福祉士
- 理学療法士
- 作業療法士
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この過去問の解説 (3件)
01
1.精神保健福祉士とは、精神保健福祉士法で位置づけられた、精神障害者に対する相談援助などの社会福祉業務に携わる人のことです。
2.社会福祉士とは、社会福祉士及び介護福祉士法を用い、医療・福祉・教育・行政機関等にて日常生活を営むのに問題がある人からの相談に対して助言や指導、援助を行なう人のことです。
3.理学療法士とは、病気、けが、高齢、障害などによって運動機能が低下した状態にある人々に対し、運動機能の維持・改善を目的に運動、温熱、電気、水、光線などの物理的手段を用いて行われるリハビリを行う人のことです。
4.身体機能低下している高齢者や、身体に障がいがある対象者に対し、日常過ごす上での応用的な動作を図るために行なっていく療法を行う人のことです。
箸を持つ動作も、日常的な動作ですので、今回の設問の答えに適しています。
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02
理由もなくイライラしているわけではないので、原因となる手指の微細運動能力を改善するために作業療法士の介入が必要と考えます。
リハビリという観点からは作業療法士もあげられますが、理学療法士はダイナミックな運動能力(歩く、座る、立つ)で作業療法士は食べる、着脱する、家事などの作業という違いがあります。
精神保健福祉士や精神障害者が対象になるので、イライラこそしていますが、原因は後遺症のため、選択肢からは除外されます。
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03
「食事」という作業について支援することで、イライラが軽減できると考えると、この問題に対して連携すべきは4.作業療法士となります。
●精神保健福祉士:精神科ソーシャルワーカー(PSW:Psychiatric Social Worker)という名称で精神科医療機関を中心に精神障害者の抱える生活や社会的問題解決、社会参加に向けて支援します。
●社会福祉士:身体上や精神上の障害、環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者に対し、福祉に関する相談に応じ、助言、指導をします。福祉サービス提供者、医師やその他関係者との連携、調整などの援助を行います。
●理学療法士は、寝返る、起き上がる、立ち上がる、歩くなどの日常生活動作について、運動機能に直接働きかける治療法(関節可動域拡大、筋力強化、麻痺の回復、痛みの軽減など)や能力向上を目指す治療法(動作練習、歩行練習など)を実施します。
●作業療法士は、食事、着替え、入浴、家事、仕事、余暇活動、地域活動などの「作業」について、その人らしい生活の再獲得を目指しリハビリテーションを実施します。
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