看護師の過去問
第105回
午後 問224
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問題
看護師国家試験 第105回 午後 問224 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文を読み、問いに答えよ。
Aさん(28歳、女性、会社員)は、結婚後1年で夫と2人で暮らしている。仕事上の役割も増えている。次回月経予定日を2週過ぎても月経がみられないため、勤務先近くの産婦人科クリニックを受診した。月経周期は28日型で、最終月経は3月2日から4日間であった。診察の結果、妊娠と診断された。
Aさんは医師から妊娠していると説明を受けた。Aさんは看護師に「初めての妊娠でうれしい。でも、任されている大きなプロジェクトが続けられなくなるため悲しくて、妊娠しなければよかったと思います」と話す。
この時期のAさんの心理状態で最も適切なのはどれか。
Aさん(28歳、女性、会社員)は、結婚後1年で夫と2人で暮らしている。仕事上の役割も増えている。次回月経予定日を2週過ぎても月経がみられないため、勤務先近くの産婦人科クリニックを受診した。月経周期は28日型で、最終月経は3月2日から4日間であった。診察の結果、妊娠と診断された。
Aさんは医師から妊娠していると説明を受けた。Aさんは看護師に「初めての妊娠でうれしい。でも、任されている大きなプロジェクトが続けられなくなるため悲しくて、妊娠しなければよかったと思います」と話す。
この時期のAさんの心理状態で最も適切なのはどれか。
- 錯乱状態である。
- 他罰的な感情がある。
- マタニティブルーズである。
- アンビバレント〈両価的〉な感情がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
→錯乱状態とは、意識混濁や精神興奮、幻覚等の意識障害の総称のことです。精神疾患に多く出現し、せん妄、もうろう状態も含まれます。感情の起伏が激しい、会話困難等の症状が現れます。
Aさんは、会話可能であり、悲しさや嬉しさ等の感情はありますが、感情の起伏は激しくはない為、適切ではありません。
2 . ×他罰的な感情がある。
→他罰的とは、失敗や不幸等の原因を「他人の責任」と考える思考です。Aさんは、妊娠で仕事が出来ない悲しさの感情はあるも、その事に対して他者に責任を転換していない為、適切ではありません。
3 . ×マタニティブルーズである。
→ マタニティブルーズは、分娩によって、妊娠中に多量に分泌されていた女性ホルモンが低下し、不安や不眠、イライラ等の情緒不安定が出現する生理的な精神症状のことです。産後2~3日で出現し、10日程で消失する一過性のものです。
Aさんは妊娠中の為、マタニティブルーズではありません。
4 . ○アンビバレント〈両価的〉な感情がある。
→アンビバレントとは、一つも物事に対して相反する感情をもつことをさします。アンビバレンスともいいます。Aさんは、妊娠に対する喜びと妊娠によって、仕事が出来ない悲しさの両極端の感情を持っています。
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02
1、2、錯乱状態、他罰的な感情はAさんの発言からは伺えません。
3、マタニティブルーズとは、出産直後から数日後までの一時的な気分の変調で、イライラする、ちょっとしたことで涙が出る、気分が変わりやすいなどの症状が出ることです。2週間ほどで自然と落ち着きます。
4、ひとつのものごとに対して、相反する感情を同時に持ったりすることは、アンビバレンスや両価性と呼ばれます。Aさんの「初めての妊娠でうれしい。でも、任されている大きなプロジェクトが続けられなくなるため悲しくて、妊娠しなければよかったと思います」という発言からも、アンビバレンスな感情が読み取れます。
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03
妊娠初期の心理状態についてです。
妊娠を知った妊婦は喜びを感じると共に、親になっていくことへのとまどいや、仕事をしている場合はこれまでどおりに続けていけるだろうかとの不安といった、アンビバレント(両価的)な感情が起こりやすくなります。
1.2.錯乱(取り乱す)や他罰的な感情(失敗や不幸などを他人や環境のせいにする)といった心理状態ではありません。
3.マタニティブルーズ:妊娠中に分泌されていた女性ホルモンが、分娩後、急激に減少することで情緒の不安定さや涙もろくなるなど精神症状。通常産後2~3日以内で現れ、5日目頃がピーク、10日前後で軽快します。
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