看護師の過去問
第106回
午前 問37

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問題

看護師国家試験 第106回 午前 問37 (訂正依頼・報告はこちら)

患者と看護師の関係において、ラポールを意味するのはどれか。
  • 侵されたくない個人の空間
  • 人間対人間の関係の確立
  • 意図的な身体への接触
  • 自己開示

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は2です。

ラポールとは、相手との信頼関係のことをいいます。看護師・患者の関係性の中で、お互いに影響を与え合いながら関係性が深くなると、安心して相手に思いを話せたり、本音が言えたりしてより質の高いコミュニケーションが得られます。


1 . 侵されたくない個人の空間は✖
これはプライバシーについて説明したものです。相手との関係性によって共存できる距離感が変わってきます。


2 . 人間対人間の関係の確立は〇
ラポールです。


3 . 意図的な身体への接触は✖
タッチングを説明したものです。これにより相手に安心感を与え、距離感を縮めることができるひとつのコミュニケーション技法です。


4 . 自己開示は✖
自分のことを意図的でなくありのままに伝えることをいいます。

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02

正解は 2 です。

ラポールとは、話し手と聞き手の間に築かれる信頼関係のことで、
心理学の世界でよく使用されます。
看護の世界では、看護学者であるジョイス・トラベルビー著書
「人間対人間の看護」の中で重要視されています。

×1. パーソナルスペースと表現されます。

×3. タッチングと表現されます。

×4. ラポールを築くための方法のひとつです。

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03

正解は 2 です

ラポールとは、元は心理学で扱われる用語で、対人関係において当事者たちの間に相互の信頼関係が構築され、安心して交流ができるとお互いに感じている状態のことです。

互いに誠意・好意・敬意をもってして、やりとりが行われることで成り立ち、心理療法や営業、交渉などの対人活動において重要な関係と言えます。

1:×
侵されたくない個人の空間はラポールとは関係なく、強いて言えばパーソナルスペースというべきもので、その空間を尊重してポジショニング(座る位置や向き合い方を調整)することで、対象が落ち着いて人間関係を構築するための行動を取ることができます。

2:○
互いが互いを尊重しあって交流することでラポールが形成されるため、言い換えればそれが人間対人間の関係が確立したということになります。

3:×
意図的な接触はタッチングと呼ばれる手法であり、非言語的コミュニケーション(アイコンタクトや相手の発言に対し頷いたり、会話中の姿勢など)の一種です。
相手の身体に触れることで親近感や安心感を与え、ラポールの形成のための準備を行うことはできますが、あくまで”準備”であり、形成された状態とは異なるため、「ラポールを意味する」という解答には該当しません。

4:×
自己暗示は、対象が”自分自身はどういった人間である”ということを言語化して相手に伝えることで、人間関係を構築する際に通過する段階ではありますが、ラポールには該当しません。

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04

→正解は2.です。
ラポールは「絶対的な信頼関係」を示す心理学用語です。アメリカの看護学者ジョイス・トラベルビーが著書「人間対人間の看護」の中で、ラポールが成立するプロセスについて述べています。

✕1.→「プライバシー」についての説明です。
〇2.→「ラポール」についての説明です。
✕3.→「タッチング」についての説明です。
✕4.→ラポールを意味する言葉ではありません。

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