看護師の過去問
第106回
午前 問41
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問題
看護師国家試験 第106回 午前 問41 (訂正依頼・報告はこちら)
ヨード制限食が提供されるのはどれか。
- 甲状腺シンチグラフィ
- 慢性腎不全( chronic renal failure )の治療
- 肝臓の庇護
- 貧血( anemia )の治療
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この過去問の解説 (4件)
01
1 . 甲状腺シンチグラフィは〇
放射線ヨードを使用する検査です。ヨード食を制限しないと、正確に検査ができません。
2 . 慢性腎不全の治療は✖
腎不全では、減塩食、カリウム制限、水分制限があります。
3 . 肝臓の庇護は✖
肝臓へ負担をかけないのは、飲酒や脂質を避け、バランスよい食事をすることです。
4 . 貧血の治療は✖
鉄分・ビタミンなどを摂取することを推奨されます。
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02
ヨードはヨウ素と表記されることもあり、海藻やヨード強化卵に
多く含まれているミネラルで、甲状腺ホルモンの主原料です。
○1. 甲状腺シンチグラフィを行う時、食べ物などの影響を除くため、
1週間程度のヨード制限が必要になります。
×2. 腎機能障害がある場合、たんぱく制限・塩分制限・カリウム
制限などを行うことで障害の進行を抑え、合併症を予防します。
×3. 肝臓の機能が低下すると、栄養状態が悪くなります。
高カロリー・高たんぱくを中心にバランスの良い食事を摂る
必要があります。また、アルコールや塩分を控える必要があります。
×4. 鉄分・造血効果のあるビタミン類を十分摂る必要があります。
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03
ヨード制限食とは、ヨードを多く含む食品、例えば海藻や貝類、赤色の人工着色料、海藻から抽出した成分であるだし汁等を制限した食事のことです。
1:○
甲状腺シンチグラフィは、甲状腺ホルモンにヨウ素が大量に含まれており、ヨードを摂取すると甲状腺に集まるという性質を利用し、放射線ヨードカプセルを服用したのちに、甲状腺にどれくらいのヨード(に結びつけられた放射線成分)が集まったかを測定することで、甲状腺の働きを評価するための検査です。
そのため、検査で服用するヨードカプセル以外のヨード成分はできるだけ体内から排除する必要があり、検査前は1週間ほどヨード制限食を摂る必要があります。
2:×
慢性腎不全では、腎臓によって本来排出されるはずが、機能不全により体内に蓄積してしまい、塩分やカリウム・タンパク質などを制限した食事を摂る必要がありますが、ヨードは特に制限しません。
3:×
肝臓の庇護、というのは、ダメージを受けた肝臓を保護するためにタンパク質の摂取が推奨され、その他肝細胞に負担をかけないよう禁酒を求めたり、栄養バランスを整えたり、病態によって脂肪分の制限が求められたりもしますが、特にヨードに対する言及はありません。
4:×
貧血の治療については、貧血にも様々な種類があるため、それぞれにつき対応は異なりますが、主に食事での対処を行うのは以下の場合です。
例えば血液(ヘモグロビン)の主な原料である鉄分が不足した鉄欠乏性貧血の場合は鉄分の摂取が推奨されます。
あるいは血液(赤血球)が作られる際に必要な成分が不足しているという悪性貧血(巨赤芽球貧血)の場合は、必要な成分であるビタミンB12の摂取が推奨されるというだけで、どちらもヨードに対しての言及は特にありません。
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04
〇1.→甲状腺シンチグラフィは放射性ヨードの検査薬を服用し、甲状腺への集積状況を調べる検査です。放射性ヨードを使用した検査では、食べ物や薬の影響を除くためにヨード制限食が必要となります。
✕2.→慢性腎不全の食事療法では水分や塩分、カリウムなどが制限されます。
✕3.→肝臓の庇護目的とする食事療法の基本はエネルギーが適正で、栄養バランスのとれた食事がよいとされています。病態によりアルコールや脂肪等を制限します。
✕4.→貧血の食事療法では1日3食、栄養のバランスの良い食事をすることが基本です。合わせて鉄分やビタミン、良質なたんぱく質を多く摂取することが大切です。
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