看護師の過去問
第106回
午前 問78
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問題
看護師国家試験 第106回 午前 問78 (訂正依頼・報告はこちら)
思春期に、親や家族との関係が依存的な関係から対等な関係に変化し、精神的に自立することを示すのはどれか。
- 自我同一性の獲得
- 心理的離乳
- 愛着形成
- 探索行動
- 母子分離
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この過去問の解説 (3件)
01
1 .「 自我同一性の獲得」は×
自我同一性とは、思春期・青年期に獲得する自分とは何者かということを他者と関わる中で発達させていきます。アイデンティティとも言います。
精神的自立とは違います。
2 . 「心理的離乳」は〇
心理的離乳とは、青年期の子供が心理的・精神的に親から自立することを言います。
3 . 「愛着形成」は×
愛着形成とは、赤ちゃんが特定の人に対して、その人のことを好きになったり、安心したりする感情を持つことです。
これは出生後から始まる大切な関わりで、子供の将来にも大きく影響します。
4 . 「探索行動」は×
探索行動とは、生後11か月ごろになると、身体機能が発達し、つかまり立ちをし、周りが見えるようになってきます。行動範囲の拡大に伴い、好奇心の赴くままに動き回ることを言います。
5 . 「母子分離」は×
母子分離とは、3で記載した愛着形成が出来ている母親と、成長するにつれて行動範囲が拡大し母親から離れることが多くなることです。
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02
心理的離乳は〇ですね。
これは自分自身がまわりの家族や親と対等でありたいと思うことで、いつまでも子どもじゃなくて、1人の人間としてみてもらいたいという気持ちの表れです。
愛着形成は思春期以前で、乳児期の発達課題です。×です。
探索行動も乳幼児期のもので、周りのものが何なのか不思議に思って行動する様子を示します。×です。
母子分離は乳幼児や児童と様々な年齢で親の姿が見えなくなったり、見えなくなりそうになると、不安に感じる反応です。よって、×です。
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03
思春期は基本的には、小学校高学年頃から高校生頃までの時期で、中学生前半までが前期、それ以降が後期と呼ばれます。
1:×
自我同一性とはアイデンティティとも呼ばれ、青年期にクリアされる発達課題とされます。
主観的に「これこそまさに自分自身である」と意識することで、他者と自分自身とを区別し、自我を確立しその後の人生の選択を助けます。
2:○
心理的離乳は親や家族との関係が対等になるよう求め、より強く「自分自身」という意識をもち、ひとりの自立した一個人としての対応を周囲に期待します。
ただ、自立したいという気持ちはあれど、子供としての意識もあり、親元を離れることに対する不安も渦巻くため、この時期は情緒的にも大いに混乱します。
表面には保護や干渉しようとする親に対し、自己主張や反抗として現れ、第2次反抗期として扱われます。
この心理的離乳がうまく行われないと成人として一人前であるという意識が育たないため、いつまでも親元や実家に依存し続けます。
3:×
愛着形成とは生後6〜8ヶ月頃の発達課題であり、乳児が特定の人物(主に母親や両親)に対して特別な感情を抱き一緒にいたがるようになることです。
引き離されると探して泣きわめいたり、愛着が進むとしがみついたりします。
4:×
探索行動とは、1歳手前になった乳幼児が外界からの刺激を受け取るだけでなく、周囲の環境へ積極的に働きかけることで理解を深めるようになることです。
例えばおもちゃを投げたりものを落としたりして、それが一体なんなのかを探ったりします。
5:×
母子分離とは、乳幼児・児童が母親の姿が見えなかったり母親と離れそうになった場合に強く不安を覚えて反応を示すことです。
経験や年齢によって徐々に現れなくなりますが、本人の性格や環境によってその年齢は様々です。
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