看護師の過去問
第106回
午後 問133

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問題

看護師国家試験 第106回 午後 問133 (訂正依頼・報告はこちら)

下血がみられる疾患はどれか。
  • 肝囊胞( liver cyst )
  • 大腸癌( colorectal cancer )
  • 卵巣癌( ovarian cancer )
  • 腎盂腎炎( pyelonephritis )

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この過去問の解説 (3件)

01

1.× 肝嚢胞は多くの場合症状はありません。あるとすれば、背部痛や腹痛などです。

2.〇 下血は消化器疾患にあらわれる症状ですので、選択肢として適切なのは2の大腸癌です。

3.× 卵巣癌は初期だと症状がみられず、進行した時に腹部症状や排尿困難などの症状があらわれます。

4.× 腎盂腎炎は悪寒を伴う発熱や背部痛、膀胱刺激症状がみられます。

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02

正解は 2 です。
下血があった場合、消化管からの出血が原因であり、血便とタール便に大別されます。血便の場合、肛門や直腸〜下行結腸が主な出血部位となりますが、タール便の場合、上部消化管が出血部位であることが多いです。タール便は、胃酸の作用を受けて赤血球が変性することにより、便は黒色を呈します。

1. 肝嚢胞の多くは自覚症状がありません。症状として最も多いのは、右の脇腹からみぞおちにかけての痛みです。

2.◯大腸癌は近年死亡数が増加している疾患の一つで、早期発見・早期治療が重要です。主要な症状として、血便、腹痛、腹部腫瘤があります。

3. 卵巣癌は、初期症状がないことが多いです。腫瘍が大きくなるのに従い、腹部膨満感や腰痛、下腹痛、排尿・排便障害がみられます。

4. 腎盂腎炎は、急性の場合、悪寒戦慄を伴う高熱や、腰背部痛、膀胱刺激症状などがあります。慢性の場合は自覚症状がほとんどなく、微熱や軽度の腰背部痛がみられることがあります。

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03

下血がみられる=消化器疾患を疑います。

鮮血であれば、下部消化器の疾患の可能性があります。大腸癌・憩室出血・痔・虚血性大腸炎などがあります。
下血がみられた場合は、注腸造影検査や大腸内視鏡検査を行い、原因検索をします。
また、上部消化器の疾患の場合は、タール便といって黒色便が排泄されます。
タール便の場合は、胃十二指腸内視鏡検査を行います。

選択肢の中に、大腸癌がありますから、こちらが正解となります。

肝嚢胞は大多数が良性であり、多くの場合症状はありません。まれに腹痛や胃部不快感を訴えます。
卵巣がんも初期はほとんど症状がありません。進行すると、しこりが触れたり腹部症状がみられます。
腎盂腎炎は発熱・膀胱刺激症状・腹痛などの消化器症状がみられます。

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