門脈以外は左右対となっています。
門脈とは、肝臓につながる太い静脈のことです。胃、腸、膵臓、胆嚢や脾臓からの静脈血は、下大静脈に直接連絡して心臓へ返らずに、いったん肝臓につながる門脈につながります。
門脈から肝臓に入った静脈血は、肝臓内で毛細血管となって肝臓に分布したのち、肝静脈として肝臓の後ろから出て、下大静脈に注ぎます。肝臓には、体内の老廃物や体内から取り込まれた有害物質を分解・抱合などにより無毒化する代謝機能や、栄養素を貯蔵したり、自分の体に適合した形に加工・再合成紙、必要に応じて血行を介して全身へ送り出す機能などがあり、いったん肝臓へ集まる理由は、このような作用を行うためです。門脈は肝臓に入る血液量の約4/5を占めています。