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看護師の過去問 第107回 午後 問190

問題

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院内感染の観点から、多剤耐性に注意すべきなのはどれか。
   1 .
ジフテリア菌
   2 .
破傷風菌
   3 .
百日咳菌
   4 .
コレラ菌
   5 .
緑膿菌
( 看護師国家試験 第107回 午後 問190 )
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この過去問の解説 (3件)

1
1.誤りです。
ジフテリアはジフテリア毒素が飛沫によって上気道などに感染することで発症します。欧米や発展途上国で散発しています。ワクチンが開発されており、日本でも乳幼児の定期接種に含まれています。多剤耐性により院内感染する可能性は高くないです。

2.誤りです。
破傷風は土の中に生息する破傷風毒素が傷口などを介して感染することで発症します。神経系に障害を引き起こし、死に至る症例も少なくないです。ワクチンが開発されており、日本でも乳幼児の定期接種に含まれています。多剤耐性により院内感染する可能性は高くないです。

3.誤りです。
百日咳は百日咳菌が飛沫により上気道に感染することで発症します。乳児が感染すると死に至る可能性が高く、乳幼児の定期接種や妊婦などの大人への任意接種が行われています。多剤耐性により院内感染する可能性は高くないです。

4.誤りです。
コレラは不衛生な水や食物に存在するコレラ菌を経口摂取することで感染します。下痢を中心とした腹部症状を引き起こし、重症な場合は脱水によるショックを引き起こします。インドやアフリカでしばしば見られます。多剤耐性により院内感染する可能性は高くないです。

5.正解です。
緑膿菌は日常生活でありふれた菌であり、健常者は通常感染を起こすことはありません。緑膿菌は各種抗生剤に耐性を示すため、免疫力の低下した患者はしばしば感染することがあります。

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院内感染とは、院内で感染した感染症のことです。病院に入院している患者は様々な理由から抵抗力が弱っており、様々な抗生剤を投与されている患者も多いでしょう。そのため、院内感染が容易に発生します。
多剤耐性菌は抗菌剤が効かない細菌のことを言います。
院内感染対策で問題となる主な多剤耐性菌は、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)、多剤耐性緑膿菌(MDRP)、バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)などがあります。

1.ジフテリア菌は、発展途上国に主に蔓延している菌で、2~5日の潜伏期
  間を経て、発熱・咽頭痛・嚥下痛などの症状があります。飛沫感染し、現
  在ではワクチン接種にて予防できる感染症になります。

2.破傷風菌は芽胞の状態で土壌中に広く常在し、創傷部位から体内に侵入
  し、破傷風となります。毒性が強いため致命率が非常に高いのが特徴で、
  呼吸筋の麻痺により死に至ることもあります。

3.百日咳菌は百日咳の原因となる菌です。特有のけいれん性の咳発作を特徴
  とする急性気道感染症です。いずれの年齢でもかかりますが、小児が中心
  となります。ワクチン接種で予防できます。

4.コレラ菌は経口感染症の代表的な菌で、コレラ菌に汚染された水や食物を
  摂取することによって感染します。我が国での感染はほとんどが亜熱帯・
  熱帯地方への、からの旅行者の現地での感染による輸入感染です。
  下痢を主症状とする軽症例が主ですが、重症となると、大量の下痢にな
  り、それに伴う諸症状が生じます。流行地で生水や生食を摂取しないこと
  が重要です。

参照元:NIID 国立感染症研究所   https://www.niid.go.jp/niid/ja/

0
正解は5です。

1.ジフテリアは、発展途上国などでは常時蔓延し、呼吸器以外にも皮膚ジフテリアなどがあります。

2.破傷風菌は、土壌中に広く常在し、 創傷部位から体内に侵入します。破傷風の特徴的な症状である強直性痙攣は、破傷風毒素が主な原因です。

3.百日咳は、特有のけいれん性の咳発作を特徴とする急性気道感染症です。母親からの免疫が十分でなく、乳児期から罹患する可能性があります。

4.コレラ菌で汚染された水や食物を摂取することによって、感染、発症します。

5.緑膿菌は、従来から各種の抗菌薬に耐性を得ている傾向があり、医療施設内において患者間で感染するため、院内感染やその起因菌として扱われています。

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