過去問.com - 資格試験の過去問 | 予想問題の解説つき無料問題集

看護師の過去問 第109回 午前 問12

問題

このページは問題閲覧ページです。正解率や解答履歴を残すには、 「条件を設定して出題する」をご利用ください。
[ 設定等 ]
脳塞栓症( cerebral embolism )を生じやすい不整脈( arrhythmia )はどれか。
   1 .
心室頻拍(ventricular tachycardia)
   2 .
心房細動( atrial fibrillation )
   3 .
心房性期外収縮( atrial premature contraction )
   4 .
完全房室ブロック( complete atrioventricular block )
( 看護師国家試験 第109回 午前 問12 )
このページは問題閲覧ページの為、解答履歴が残りません。
解答履歴を残すには、
条件を設定して出題する」をご利用ください。

この過去問の解説 (3件)

3
正解:2
(解説)
心臓は、全身に血液を送り出すポンプの働きをしており、電気信号で動いています。正常であれば、ペースメーカーの役割をなす洞房結節から一定のリズムで送られた電気信号が心房を伝わり、房室結節を通って、心室に伝わります。心房細動とは、心房で電気の流れが完全に乱れている状態のことを指します。心房細動になると、心房が小刻みに震えて、規則正しい心房の収縮ができなくなり、心房内の血液の流れがよどむことで、左心房の壁に血栓ができやすくなります。この血栓が剥がれ、動脈を通って脳の大きな血管を閉塞し、心原性脳塞栓症を起こします。よって、正解は「2」となります。
(補足)
他の選択肢については、以下の通りです。
1.心室頻拍:心室を発生源とする不整脈のことであり、1分間当たりの心拍数が120回以上となります。自覚症状がないままに正常に戻ることもありますが、突然の意識消失や痙攣を起こすこともあり、心室細動に移行して突然死に至る可能性もあります。拍動リズムは規則正しいため、血栓は生じにくいため、正解には該当しません。
3.心房性期外収縮:心房内に異所性興奮が発生し、正常な心房の電気興奮よりも早いタイミングで活性化され、余分な拍動が出現する不整脈になります。一般的に治療を要さないことが多く、日常生活に支障を来すことはほとんどありません。正解には該当しません。
4.完全房室ブロック:房室ブロックとは、心房―心室間の興奮伝導障害のことを指します。完全房室ブロックは、心房からの伝導が全く途絶えてしまい、徐脈になってしまいます。よって、血栓は生じにくく、正解には該当しません。

付箋メモを残すことが出来ます。
1
肺塞栓症とは、肺の動脈に血栓が詰まってしまう病気のことです。

1 . 心室頻拍(ventricular tachycardia)とは頻拍性不整脈という脈が速くなる不整脈の一種で、何かしらの原因により心室が通常よりも速いペース(1分間に120回以上)で規則的な興奮をする状態をいいます。
心室頻拍が続くと脳をはじめとした全身の臓器に十分な血液が運ばれなくなり意識消失や命にかかわることもある重篤な不整脈のひとつです。しかし、血栓のリスクは低いので、不正解です。
2 . 心房細動( atrial fibrillation )とは本来は一定のリズムで活動すべき心房が、無秩序に電気活動をしている状態をいいます。心房細動は血栓形成のリスクがあり、肺塞栓症、脳梗塞、心筋梗塞のリスクがあるため、正解です。
3 . 心房性期外収縮( atrial premature contraction )とは、心房での異所性興奮が本来の洞結節からの電気的興奮よりも早いタイミングで出現する不整脈です。こちらも血栓形成のリスクは低いため、不正解です。
4 . 完全房室ブロック( complete atrioventricular block )とは、心房まで伝わった心臓収縮のための、正常な電気刺激が全く伝わらない状態です。失神や突然死のリスクがありますが、血栓形成のリスクは低いため不正解です。

1
正答:2、心房細動
解説:①VT(心室頻拍):心室での異常電気刺激にて頻拍となる状態。心拍数:120回/分以上で心室期外収縮が3連発以上出現。
1)症状
短時間だと無症状のこともあります。30秒以上持続すると動悸、胸部不快感、失神、血行動態障害がみられます。心室から血液が送り出されないため脳虚血状態、低血圧がみられることがあります。
2)波形
QRS幅が0.12秒以上

②Af(心房細動):心房での早い不規則な電気刺激異常。合併症として、心房内に血栓形成をしやすく、特に左房内で発生した場合、脳梗塞を起こしやすい。
1)症状
動悸、脱力感、呼吸困難など
2)波形
P波の消失、R-R間隔が不規則、基線がゆらゆらしている(f波)

③PAC(心房期外収縮):心房内の洞結節以外のところから正常よりも早く電気刺激が発生するもので、コーヒーやアルコールなどの誘発因子により誘発されることもあります。ほとんどが良性で無症状ですが、COPD患者によくみられたり、頻度により他の心疾患などとの鑑別が重要になります。
1)症状
動悸
2)波形
P波が早く出現

④AVB(完全房室ブロック):心房から心室への興奮伝導が完全に途絶された状態。
1)症状
徐脈による失神、呼吸困難など
2)波形
P-P、R-R間隔は一定だが、P-R間隔が不規則


問題に解答すると、解説が表示されます。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
他のページから戻ってきた時、過去問ドットコムはいつでも続きから始めることが出来ます。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。
この看護師 過去問のURLは  です。
付箋は自分だけが見れます(非公開です)。