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看護師の過去問 第109回 午後 問204

問題

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高齢者が共同生活をする施設で、感染の拡大予防のために個室への転室などの対応を必要とするのはどれか。
   1 .
白癬( tinea )
   2 .
帯状疱疹( herpes zoster )
   3 .
蜂窩織炎( cellulitis )
   4 .
角化型疥癬( keratotic scabies )
   5 .
皮膚カンジダ症( cutaneous candidiasis )
( 看護師国家試験 第109回 午後 問204 )
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この過去問の解説 (3件)

1
1−2•5 接触感染であり、標準感染予防策を行えば
 個室管理の必要はありません。

3.皮膚の傷などから皮膚から皮下組織周辺に細菌が
 侵入して起こります。下肢で好発します。感染症で
 すが、創傷部の保護を行えば個室隔離の必要はあり
 ません。

4.正解です。感染力が強く個室管理の上で適切な
 治療が必要です。

付箋メモを残すことが出来ます。
0
正解:4. 角化型疥癬

高齢者介護施設は、感染症に対する抵抗力が弱い高齢者が集団で生活する場であり、感染症が発生した場合に拡大しやすい状況にあります。

<疥癬>
ヒゼンダニが人の皮膚に寄生して痒みなどを起こす病気です。
通常疥癬と角化型疥癬があります。
角化型疥癬は、特に感染力が強いため、個室管理や直接皮膚に触れないようにスタンダードプリコーションが必要です。

1. →白癬は、白癬菌というカビによって生じる感染症で、足にできる白癬「足白癬」は一般的には水虫と呼ばれます。
菌が付着した足拭きマットなどから感染することがありますが、個室管理までは必要ありません。

2. →帯状疱疹は、身体の中に潜んでいた水痘・帯状疱疹ウイルスによって起こります。
水疱の浸出液などから接触感染を起こすことがありますが、個室管理までは必要ありません。

3. →蜂窩織炎は、皮膚と皮下脂肪にかけて、細菌が入り込んで感染が起こります。
他者への感染リスクは低いです。

5. →皮膚カンジダ症は、カンジダ属の真菌による感染症です。
接触感染対策を行えば、個室管理は必要ありません。

0
正解4.角化型疥癬(keratotic scabies)


角化型疥癬(keratotic scabies)

疥癬はヒゼンダニ(疥癬虫)が皮膚の最外層である角質層に寄生し、人から人へ感染する疾患です。
なかでも角化型疥癬は、桁違いに多数のヒゼンダニが感染した疥癬の重症型です。

症状は、激しい痒みが夜間に増強します。角化型疥癬では掻痒の訴えが少ないこともあります。
特徴的な皮疹は疥癬トンネル(小隆起性茶色調、曲がりくねった線状疹)で、手首の屈側、手掌尺側、指、指間、肘、アキレス腱部などにみられます。
全身をくまなく観察する必要があります。
患部は、肥厚した灰色~帯黄白色の角質増殖と痂疲に覆われた状態になり亀裂も生じます。
角化型では、100万~200万匹と言われています。

患者から剥がれ落ちた鱗屑や痂疲には多数のヒゼンダニがいるので、集団発生の感染源になります。
通常の疥癬患者とは皮膚の直接接触を避ければ感染の心配はないので、隔離の必要はありません。
しかし、角化型疥癬患者は短期間個室管理として、処置をする場合は感染予防に努める必要があります。

感染拡大予防には患者の早期発見が重要で、疥癬が疑われる場合は早期に皮膚科に検査を依頼していきます。感染の機会のあった患者やスタッフは検査を行うことが必要になります。
(NID 国立感染症研究所 疥癬とは 参照)


1.白癬(tinea)
白癬は皮膚糸状菌によって起こります。ケラチンというたんぱく質を栄養源にしているので、皮膚の角質層や体毛や爪に感染しやすいです。
菌が付着した足ふきマットやスリッパなどから感染することが多いので、その点に注意すれば個室隔離までは必要ありません。


2.帯状疱疹(herpes zoster)
帯状疱疹は、水痘帯状疱疹ウイルスによって起こります。病変部にさすような痛みが起こり、発疹が現れます。
患部に触れて汚染した手や器具から感染します。
接触感染を防ぐ対応が必要になりますが、個室隔離までは必要ありません。


3.蜂窩織炎(cellulitis)
蜂窩織炎は、皮膚の傷などから皮膚から皮下組織周辺に細菌が侵入して、起こる感染症です。
炎症を起こした部分に、発赤・熱感・疼痛の症状が起こります。炎症が強くなると全身症状を引き起こす可能性があります。
創傷部の保護を行えば、個室隔離の必要はありません。


5.皮膚カンジダ症(cutaneous candidiasis)
皮膚カンジダ症は、カンジダ属真菌による感染症です。皮膚が重なって湿潤しやすい部位に起こりやすくなります。
発疹と発疹から出る粘性の白色物が特徴です。
接触感染対策を行えば個室隔離の必要はありません。

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