看護師の過去問
第109回
午後 問240

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問題

看護師国家試験 第109回 午後 問240 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み以下の問いに答えよ。
Aさん( 20 歳、女性、外国籍)は、6 月に来日し、9 月に大学に入学した。入学して 1 週後、Aさんは大学でめまいを起こして座り込み、同じ国から昨年留学生として来日した友人に付き添われ病院の内科外来を受診した。外来では多くの患者が受診を待っており、診察までに時間がかかっていた。Aさんは、日常会話程度の日本語が話せ「身体がだるくて立っていられません」と看護師に伝えた。
Aさんが入院したという知らせを受けて、Aさんの家族が来日し、病棟に見舞いに来た。Aさんの家族は、Aさんの身の回りの世話を泊まり込みで行うために、大量の私物を持ち込んでいる。
看護師の対応で最も適切なのはどれか。
  • Aさんと家族が納得できる解決策を話し合う。
  • 希望通りAさんの病室に泊まることを許可する。
  • 日本では家族の泊まり込みはできないと説明する。
  • 近隣のホテルに泊まって、日中のみ通うよう勧める。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.正解です。本人と家族の意向を確認します。

2.病棟管理上、患者本人以外の病室利用はできません。

3.患者の状態によっては、付き添い・泊まり込みが
  可能な場合があります。

4.Aさんのために来日した家族の思いを聞いた上で
  4の内容を提案する方がよいでしょう。

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02

正解:1. Aさんと家族が納得できる解決策を話し合う。

家族の不安も大きいと推察されますので、家族にもAさんの病状や治療方針について説明した上で、Aさんと家族の意向を踏まえて相談していく必要があります。

2. →基本的に病院は24時間体制となっていますので、家族の泊まり込みは許可されていません。治療への理解が困難な小児患者や、患者が危篤の場合は、例外とされることが多いです。

3. →患者の病状や事情によっては、家族の泊まり込みを許可される場合もあるため、相談し、医師の許可を得ることが必要です。

4. →Aさんや家族の意向を聞いた上で、解決策として提案します。
Aさんの留学中の住居を使用することもできる可能性があるため、一方的に意見を押し付けず、相談していくことが大切です。

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03

正解1.Aさんと家族が納得できる解決策を話し合う


入院生活について、国によって思いや考え方が違うので、Aさんの状況と病院の事情と家族の意向を踏まえて相談をしていく必要があります。
Aさんの体調及び治療に関して、医師からも説明してもらいより良い方法を考えます。


2.家族の付き添いについては、病状や事情により医師の許可を得る必要があります。

<入院基本料等の施設基準等>
看護の実施は看護要員のみによって行われるものであり、患者の負担による付添看護がおこなわれてはならない。ただし、患者の病状により、または治療に対する理解が困難な小児患者又は知的障害を有する患者等の場合は、意志の許可を得て家族等患者の負担によらない者が付添う事は差し支えない。患者の負担によらない家族等による付添であっても、看護要員による看護を代替し、看護力を補充するようなことがあってはならない。
(厚生労働省 入院基本料等の施設基準等 参照)


3.家族の付き添いについては、病状や事情により医師の許可を得る必要があります。泊まり込みを行う必要性について相談する必要があります。


4.それぞれの状況について説明し、話を聞いた上で解決策として提案します。Aさんが留学中の住居も使用できる可能性があるので、話し合って解決に向けていきます。

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