看護師 過去問
第113回
問2 (午前 問2)
問題文
令和3年(2021年)の人口動態統計における死亡場所で最も多いのはどれか。
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問題
看護師国家試験 第113回 問2(午前 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
令和3年(2021年)の人口動態統計における死亡場所で最も多いのはどれか。
- 自宅
- 病院
- 老人ホーム
- 介護医療院・介護老人保健施設
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題は、人口動態統計上の
死亡順位の理解、
社会構造の変化の理解からも解答を導きやすく、
ポイントとなります。
×:
自宅は17.2%となっています。
〇:
病院 65.9%と全体の6割を占め、
最も多いです。
1950年から死亡場所は
病院・診療所が増加傾向し、
自宅が減少傾向でした。
しかし、核家族化、超高齢社会となったことで
亡くなる直前に医療機関に入院し、
そのまま亡くなるケースが多いことが
理由として考えられます。
×:
老人ホームは10%となっています。
×:
介護老人保健施設 3.5%となっています。
死因順位としては、
第1位→悪性新生物〈腫瘍〉
(死因構成割合26.5%)
第2位→心疾患(14.9%)
第3位→老衰(10.6%)
となっています。
このことからも、疾病を患い治療や緩和医療中に
病院で亡くなる割合が多いことがわかります。
近年は、医療機関以外の場所が微増傾向となっています。
在宅サービスの整備が高齢者が増え、
自宅で看取りたいと希望するご家族が増えつつあります。
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02
この問題を解くポイントとして、2021年に厚労省が公表している人口動態統計月報年計(概数)の中の死因第1位が、
悪性新生物と発表していることがポイントになります。
厚労省が公表している人口動態統計月報年計(概数)には、悪性新生物つまり腫瘍による死因が死亡理由の第1位と示しています。
このことから、治療中の死因が最も多いと考えると、病院で亡くなる人の数が多いと推測されますので、病院が正解になります。
日本における死亡場所で最も多かったのは病院です。これは、亡くなった人の多くが病院で最期を迎えたということを意味しています。
病院で亡くなる人が多い理由として、病気の治療や身体の急変によって病院での緊急対応が必要になることが多く、
病院で最後を迎える人が増えていることが考えられます。
今後もこの傾向は、続くと予想されます。
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03
この問題では、死亡場所に関する統計データを正確に理解することがポイントです。
高齢化社会に伴い、病院や施設、自宅での看取りがどう変化しているかを把握することが重要です。
では、それぞれの選択肢について詳しく見ていきましょう。
自宅での死亡は、在宅医療や訪問介護の普及に伴い増加傾向にありますが、
令和3年(2021年)の人口動態統計によれば、全体の約12.6%にとどまっています。
多くの家族が自宅での看取りを望む一方、医療的なサポートが必要な場合は病院に依頼するケースが多く、
病院での死亡が依然として主流です。
病院での死亡が最も多く、全体の約70.4%を占めています。
これは日本の医療が急性期医療を中心としているため、終末期ケアや重症患者の治療が主に病院で行われることが背景にあります。病院での死亡が主流であるため、この選択肢が正解です。
老人ホームなどの介護施設での死亡は、介護が必要な高齢者が増加する中で徐々に増えていますが、
全体の約6.1%にとどまっています。
介護施設では、医療ケアの体制が整っていない場合も多く、終末期になると病院に搬送されることが多いです。
このため、病院に比べて死亡割合は低くなっています。
介護医療院や介護老人保健施設では、医療と介護が一体となったサービスが提供されており、終末期ケアを行うこともあります。
しかし、令和3年のデータによると、全体の死亡割合は約8.7%と、病院に比べると少ないです。
これらの施設では長期療養を行うケースが多いものの、老人ホームなどの介護施設と同様に医療ケアが必要な場合は病院に搬送されることが多いため、死亡割合は低くなっています。
令和3年の人口動態統計において、死亡場所として最も多いのは「病院」で、約70.4%を占めています。
自宅や介護施設での看取りが増加傾向にあるものの、依然として病院での死亡が主流です。
介護施設や自宅での終末期ケアに関する知識を深めることは、今後の看護において重要なテーマとなるでしょう。
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