看護師 過去問
第113回
問145 (午後 問25)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

看護師国家試験 第113回 問145(午後 問25) (訂正依頼・報告はこちら)

緑内障患者への投与が禁忌なのはどれか。
  • コデイン
  • アスピリン
  • アトロピン
  • ジゴキシン
  • フェニトイン

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は3 アトロピンです

アトロピンは抗コリン薬に分類され、緑内障患者には禁忌となります。

 

緑内障患者に抗コリン薬を投与すると、散瞳によって虹彩が隅角方向に寄って、眼圧が上昇するため禁忌です。

選択肢1. コデイン

コデインは咳止めに用いられる薬剤です。

緑内障患者の使用は禁忌ではありません。

選択肢2. アスピリン

アスピリンは解熱鎮痛作用や血液をサラサラにする作用があります。

緑内障患者に禁忌ではありません。

選択肢3. アトロピン

アトロピンは抗コリン薬に分類され、緑内障患者には禁忌となります。

 

緑内障患者に抗コリン薬を投与すると、散瞳によって虹彩が隅角方向に寄り、眼圧が上昇するため禁忌です。

抗不安薬や抗ヒスタミン薬も抗コリン薬に分類されます。

選択肢4. ジゴキシン

ジゴキシンは強心薬で心不全や頻脈の治療に用いられます。

緑内障患者に禁忌ではありません。

選択肢5. フェニトイン

フェニトインは抗てんかん薬で、てんかんによる痙攣発作や自律神経発作の治療に用いられます。

緑内障の患者に禁忌ではありません。

参考になった数0

02

それぞれの薬剤の作用・副作用を整理し、正しく判断できるようにしておきましょう。

選択肢1. コデイン

鎮痛薬であるコデインは、緑内障患者に禁忌ではありません。

選択肢2. アスピリン

主に抗血小板薬として用いられるアスピリンは、緑内障患者に禁忌ではありません。

選択肢3. アトロピン

緑内障患者には、眼圧上昇のリスクがあるため、抗コリン薬であるアトロピン硫酸塩水和物が禁忌とされています。

選択肢4. ジゴキシン

心不全や不整脈の治療薬であるジゴキシンは、緑内障患者に禁忌ではありません。

選択肢5. フェニトイン

抗てんかん薬であるフェニトインは、緑内障患者に禁忌ではありません。

まとめ

そのほか、抗コリン薬の禁忌として、膀胱の排出力を弱めて尿道を細く収縮させ、排尿障害を悪化するリスクがあるため、前立腺肥大症が挙げられます。

薬剤の禁忌については、国家試験でもよく問われているため、確認しておきましょう。

参考になった数0

03

正解は「アトロピン」です。

緑内障患者に対してアトロピンは禁忌です。
 

選択肢1. コデイン

コデインは鎮痛薬であり、緑内障患者への投与に特別な禁忌はありません。

 

選択肢2. アスピリン

アスピリンは、主に抗血小板薬として使用される薬であり、緑内障患者に禁忌となる薬剤ではありません。

 

選択肢3. アトロピン

アトロピンは瞳孔を拡大する散瞳薬で、房水の排出が阻害され、眼圧が上昇しやすくなるため、緑内障患者には禁忌です。

特に閉塞隅角緑内障の患者にとっては、急激な眼圧上昇を引き起こすリスクが高く危険です。

 

選択肢4. ジゴキシン

ジゴキシンは心不全や不整脈の治療薬で、緑内障患者に禁忌とはされていません。

 

選択肢5. フェニトイン

フェニトインは抗てんかん薬であり、緑内障患者への投与に特別な禁忌はありません。

 

まとめ

緑内障患者には、アトロピンの使用が禁忌です。

アトロピンの散瞳作用が眼圧上昇を引き起こし、緑内障を悪化させる可能性があるためです。

薬の作用機序から禁忌となるものをしっかりと覚えましょう。

参考になった数0