看護師の過去問
第113回
午後 問27

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

看護師国家試験 第113回 午後 問27 (訂正依頼・報告はこちら)

Ramsay Hunt<ラムゼイ・ハント>症候群(Ramsay Hunt syndrome)は顔面神経麻痺症状を主症状とする。
原因となるウイルスはどれか。
  • アデノウイルス
  • インフルエンザウイルス
  • 水痘帯状疱疹ウイルス
  • 単純ヘルペスウイルス

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

Ramsay Hunt<ラムゼイ・ハント>症候群(Ramsay Hunt syndrome)は、水痘帯状疱疹ウイルスが原因で起こる疾患です。

 

症状として、顔の筋肉がうまく動かなくなる、目や口を閉じることができない、左右の眉の高さが違う、顔が歪む、うまく笑えない、口角が下がって口から飲み物が漏れる、舌が麻痺して味がわかりづらくなる、発赤や水膨れを伴う強い耳の痛み、耳鳴り、難聴、めまいなどがあります。
 

選択肢1. アデノウイルス

アデノウイルスは、主に呼吸器感染症や結膜炎の原因となるウイルスであり、顔面神経麻痺症状を引き起こすことはありません。

よって、この選択肢は適切ではありません。
 

選択肢2. インフルエンザウイルス

インフルエンザウイルスは、呼吸器系に影響を与えるウイルスであり、インフルエンザ脳炎・脳症に罹患した場合、顔面神経麻痺が起こることがあります。

しかし、これはラムゼイ・ハント症候群によるものではないため、この選択肢は適切ではありません。
 

選択肢3. 水痘帯状疱疹ウイルス

水痘帯状疱疹ウイルスが原因となって起こる疾患を、Ramsay Hunt<ラムゼイ・ハント>症候群(Ramsay Hunt syndrome)といい、主症状として顔面神経麻痺が挙げられます。

 

選択肢4. 単純ヘルペスウイルス

単純ヘルペスウイルスは、口唇ヘルペスや性器ヘルペスを引き起こすウイルスです。

顔面神経麻痺を引き起こすこともあり、このウイルスが原因で起こる顔面神経麻痺をベル麻痺といいます。
 

まとめ

Ramsay Hunt<ラムゼイ・ハント>症候群(Ramsay Hunt syndrome)の概要や、それぞれのウイルスについて整理し、正しく判断できるようにしておきましょう。

参考になった数0

02

正解は「水痘帯状疱疹ウイルス」です。

Ramsay Hunt症候群(ラムゼイ・ハント症候群)は、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)が原因で発症します。

このウイルスは、子どもの頃に水痘(水ぼうそう)として感染し、その後神経節に潜伏した状態が続き、免疫力の低下などで再活性化すると帯状疱疹を引き起こします。

Ramsay Hunt症候群は、顔面神経(第7脳神経)が侵され、顔面麻痺や耳の痛み、聴覚障害を伴うことがあります。

 

選択肢1. アデノウイルス

アデノウイルスは、主に呼吸器感染症や結膜炎の原因となるウイルスです。
 

選択肢2. インフルエンザウイルス

インフルエンザウイルスは、呼吸器に影響を与えるウイルスです。
 

選択肢3. 水痘帯状疱疹ウイルス

水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)は、Ramsay Hunt症候群の原因ウイルスです。

水痘として初感染後、体内の神経節に潜伏し、再活性化することで顔面神経に影響を及ぼし、顔面麻痺や耳の痛みなどの症状を引き起こします。

 

選択肢4. 単純ヘルペスウイルス

単純ヘルペスウイルス(HSV)は、口唇ヘルペスや性器ヘルペスを引き起こすウイルスです。

HSVも神経に潜伏する特徴がありますが、Ramsay Hunt症候群の原因にはなりません。

 

まとめ

Ramsay Hunt症候群は、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)が原因で発症し、顔面神経麻痺や耳の痛み、難聴などが主な症状です。

ウイルスは、初感染後に神経節に潜伏し、再活性化することでこの症候群を引き起こします。

参考になった数0