看護師 過去問
第113回
問175 (午後 問55)
問題文
ピアジェ, J.(Piaget,J.)の認知発達理論における段階と病気の説明に使用するツールの組合せで適切なのはどれか。
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問題
看護師試験 第113回 問175(午後 問55) (訂正依頼・報告はこちら)
ピアジェ, J.(Piaget,J.)の認知発達理論における段階と病気の説明に使用するツールの組合せで適切なのはどれか。
- 感覚運動期 ――― 人体模型
- 前操作期 ―――― 印刷文書
- 具体的操作期 ―― 動画
- 形式的操作期 ―― 指人形
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は「具体的操作期 ―― 動画」です。
認知発達理論は、ジャン・ピアジェによって提唱された、子供の認知機能がどのように発達していくかを説明する理論です。
年齢により4つの発達段階に分かれており、説明の際に使用するツールとの正しい組み合わせを答える問題です。
誤った解答です。
感覚運動期は0~2歳頃で、自分の目の前にあるものを見たり触れたりすることによって、自分を取り巻く世界と認知との適応をはかる時期です。感覚による理解が中心で、ことばも用いないため、人体模型などの物体を使った説明を理解できる段階ではありません。
よって、この解答は誤りです。
誤った解答です。
前操作期は、2歳頃~7歳頃までで、ことばを用いた活動が可能となり、ごっこ遊びなどができるようになる時期ですが、まだ自己中心的で理論的・抽象的に物事を理解することは困難です。
文章だけの印刷物は形式的操作期の12歳頃から使用できるツールです。
よって、この解答は誤りです。
正しい解答です。
具体的操作期は、7歳頃~11歳頃までで、具体的に操作しやすく、イメージしやすいものに限り論理的思考が可能となる時期です。
内容が具体的な動画は、病気の理解を助ける使用ツールです。
よって、この解答は正しいです。
誤った解答です。
形式的操作期は、11歳頃以降で、言葉や記号を用いた抽象的な理論的思考が可能となる時期です。
文章で構成されたパンフレットや、抽象的な動画が使用ツールとして適しており、設問の指人形は、前操作期の幼児に適しています。
よって、この解答は誤りです。
ピアジェの認知発達理論を理解することによって、子どもの発達段階に合わせた指導内容が選べるようになり、患児の不安軽減にもつながります。
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02
ピアジェの認知発達理論は、子どもの認知能力がどのように発達するかを段階的に説明しています。
それぞれの段階において、子どもがどのように情報を理解し、処理するかが異なります。
ここでは、各段階において病気の説明に使用するツールの適切な組み合わせを考えてみましょう。
不正解:
感覚運動期(0~2歳)は、子どもが感覚と運動を通じて世界を理解する時期です。
この段階では、具体的な物体を操作することが理解の中心となるため、人体模型のような抽象的なツールは適していません。
不正解:
前操作期(2~7歳)は、子どもが言語を使い始めるが、論理的な思考はまだ発達していない時期です。
印刷文書は抽象的であり、この段階の子どもには理解が難しいため、適していません。
正解:
具体的操作期(7~11歳)は、子どもが具体的な物事について論理的に考えることができる時期です。
動画は視覚的で具体的な情報を提供するため、この段階の子どもにとって理解しやすいツールです。
不正解:
形式的操作期(11歳以降)は、抽象的な思考や仮説的な問題解決が可能になる時期です。
指人形は具体的で幼児向けのツールであり、この段階の子どもには発達段階として不適切です。
ピアジェの認知発達理論における「具体的操作期」においては、子どもが具体的な情報を論理的に処理できるため、「動画」のような視覚的で具体的なツールが適しています。
したがって、「具体的操作期 ―― 動画」が正しい組み合わせです。
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03
正解は「具体的操作期 ―― 動画」です。
Piagetの認知発達理論によれば、子どもは4つの発達段階を経て認知能力を向上させていきます。
それぞれの段階に応じて、理解を助ける説明方法やツールも異なります。
具体的操作期(7~11歳)は、論理的に物事を理解できるようになるため、動画のような視覚的な教材を用いると、具体的な概念を理解しやすくなります。
感覚運動期 ――― 人体模型
感覚運動期(0~2歳)は、乳児が感覚と運動を通じて環境を理解し始める時期で、抽象的な概念や人体模型を理解することは難しいです。この段階では具体的な物体の操作が中心となり、人体模型のようなツールは適していません。
前操作期(2~7歳)は、子どもが言葉やイメージで物事を表現する段階ですが、まだ抽象的な思考は未発達です。
印刷文書のような文字情報だけのツールは難しすぎるため、視覚的な絵や物語などが適しています。
正解。
具体的操作期(7~11歳)では、子どもは具体的な物事を論理的に理解できるようになり、動画のような視覚的で具体的な内容が理解に役立ちます。
この年齢の子どもは、具体的な例を通して学ぶことが得意です。
形式的操作期(11歳以降)になると、抽象的・論理的な思考が可能になります。
このため、指人形のような幼児向けの教材よりも、ディスカッションや抽象的な説明の方が理解に適しています。
Piagetの具体的操作期では、視覚的で具体的な内容が理解しやすいため、動画が適した教材です。
他の選択肢は、それぞれの発達段階の特徴と合っていないため、適切ではありません。
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