看護師の過去問
第113回
午後 問84
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問題
看護師国家試験 第113回 午後 問84 (訂正依頼・報告はこちら)
Sjögren<シェーグレン>症候群(Sjögren syndrome)でリンパ球が浸潤して障害が起こるのはどれか。2つ選べ。
- 胸腺
- 涙腺
- 甲状腺
- 唾液腺
- 副甲状腺
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この過去問の解説 (1件)
01
Sjögren(シェーグレン)症候群では、リンパ球が浸潤して障害が起こるのは、「涙腺」と「唾液腺」です。
これにより、主に涙と唾液の分泌が低下し、ドライアイや口腔乾燥(ドライマウス)といった症状が出現します。
胸腺は免疫系の一部として働く器官ですが、Sjögren症候群で直接リンパ球浸潤による障害が起きる部位ではありません。
涙腺は、Sjögren症候群の主要な標的となる外分泌腺の一つであり、リンパ球の浸潤によって障害されます。
この結果、涙の分泌が低下し、ドライアイ(乾性角結膜炎)が生じます。
甲状腺は橋本病やバセドウ病などで自己免疫性の障害が起きることがありますが、Sjögren症候群でリンパ球の浸潤による直接的な障害が主に見られる部位ではありません。
唾液腺は、Sjögren症候群でリンパ球が浸潤する代表的な部位の一つです。
特に耳下腺や顎下腺などの大唾液腺が障害され、唾液の分泌低下による口腔乾燥(ドライマウス)が生じます。
副甲状腺は主にカルシウム代謝を調整するホルモン(パラトルモン)を分泌しますが、Sjögren症候群でリンパ球浸潤による障害が報告される部位ではありません。
Sjögren症候群では、「涙腺」と「唾液腺」がリンパ球の浸潤によって障害され、ドライアイやドライマウスが特徴的な症状として現れます。他の選択肢で挙げられた部位は、Sjögren症候群で主に障害される部位ではありません。
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