看護師 過去問
第114回
問223 (午後 問103)

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問題

看護師試験 第114回 問223(午後 問103) (訂正依頼・報告はこちら)

次の文を読み、問いに答えよ。
A君(12歳、男児)は、肥満を心配した保護者に連れられて来院した。A君と保護者は、医師から「1日の食事内容を毎日記録し、1週後に再診してください」と説明された。
既往歴と家族歴:特記すべきことはない。
生活歴:スナック菓子などの間食を好む。時間があればポータブル型のゲーム機でサッカーゲームばかりして、就寝時刻は毎晩午前0時を過ぎる。A君は、学校生活は楽しく思っているが朝起きられず遅刻して登校することが多い。また、運動することが嫌いなため運動の習慣はない。
身体所見:身長153.0cm(標準152.4cm)、体重61.7kg(標準44.1kg)。血圧100/60mmHg。心音と呼吸音に異常はない。腹部は平坦、軟で、肝臓と脾臓を触知しない。
A君の肥満度(%)に最も近いのはどれか。
  • 25
  • 30
  • 35
  • 40
  • 45

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この過去問の解説 (1件)

01

40%程度が A君の肥満度に最も近いです
実際の体重「61.7kg」から標準体重「44.1kg」を引き、標準体重で割って百分率にすると
(61.7−44.1)÷44.1×100=約40% となります。これが小児で用いられる肥満度(%)の計算方法です。

選択肢1. 25

計算すると17.6kgの超過に対し25%では差が小さく、実際より低く見積もっています。

選択肢2. 30

標準体重44.1kgに30%を加えると約57kgです。A君の61.7kgとは開きがあります。

選択肢3. 35

35%超過なら59.5kg程度になりますが、まだ61.7kgには届きません。

選択肢4. 40

40%超過が44.1kg×1.40=61.74kgで、A君の体重とほぼ一致します。最も近い値です。

選択肢5. 45

45%超過だと64kg近くになり、A君の実測より多めになります。

まとめ

小児の肥満度(%)= (実測体重−標準体重)÷標準体重×100

A君の場合、計算結果はおよそ 40% で、学校健診基準では「高度肥満」に当てはまります。

次回受診までに食事記録を付けることは、過剰摂取の傾向を親子で理解し生活改善につなげる第一歩になります。

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